10ヶ月に渡る米中貿易戦争は、トランプ米大統領が5日にツイッターの投稿で2000億ドル相当の中国製品に対する関税率を現行の10%から25%へと引き上げる考えを示したことによって再び関係が悪化している。中国側は再交渉を求めている中、トランプ氏は貿易協議の進展が「遅すぎる」と不満を示している。

中国側は9-10日にワシントンで行われる協議を行うとしているが、劉鶴副首相の欠席の可能性を示唆している。アジア市場では同時株安となり、 人民元は売られている。

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(画像=Investing.com)

先週の時点でUSD/CNYはトリプルボトムを形成しつつあったが、今後の展開は不明瞭であった。しかし、今回のこの報道によってファンダメンタルも加わり上昇の見通しを強めている。

6日ではこの報道を受けて安全資産としてドル需要がみられた。USD/CNYは始値で0.93%の上昇となった。

終値では前日比0.44%の上昇となり、トリプルボトムを完成した。2月以来で200日移動平均線に再び近づき、6.8000の水準から利確によって下落しているが、現在では100日移動平均線によって支えられている。

トレード戦略

慎重なトレーダーは、騙し上げを避けるためにトリプルボトムのネックラインより上の水準で3日間以上保つかを待とう。そしてネックラインを再びテストするのを待ち、大陽線でエントリー。

一般トレーダーはネックラインより上の水準で2日間保つか待とう。そして押し目を待つが、ネックラインを試すかどうかまで待たなくても良い。

積極的なトレーダーは、ネックラインより上の水準で1日間終値を迎えたらロングエントリー。

トレード例

  • エントリー: 6.7600
  • 損切: 6.7400, ネックラインより下
  • 損切幅: 200 pips
  • 目標価格: 6.8200
  • 利確幅: 600 pips, 200日移動平均線の抵抗ライン(提供:Investing.comより)

著者:ピンカス コーエン