2019年5月8日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

令和に入り、堅調なマーケットが期待されていたが、米中関係の悪化から、今週はリスクオフマーケットが続いている。昨日7日(火)の米国株は続落。NYダウは一時600ドルを超える急落となった。ナスダックは2%、S&Pは1.7%、NYダウは1.8%と大幅下落。米中関係混乱の中も、中国の劉副首相はライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官の招きで9日(木)、10日(金)両日の協議のため米国を訪れる予定。しかし米トランプ政権はワシントン時間10日(金)午前0時01分(日本時間同日午後1時01分)に関税引き上げを実施する計画。劉副首相との協議は9日(木)、10日(金)両日。この予定であれば、時間的にこのまま関税が引き上げられる可能性が極めて高いままだ。このためナスダックを筆頭に米国株も大きな調整に入る可能性が一段と高まっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は現在、110.25~110.30円付近、日足の雲の下限で推移中。リスクアセットの米国株が調整入りする可能性が高い中、米ドル/円の下値余地は拡大中。戦略的には米ドル/円の戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。