2019年5月9日9時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日8日(水)の米ドル/円は一時110円台を割り込み、約1カ月半ぶりの水準に下落した。米中貿易摩擦に絡む報道に一喜一憂しつつも上値の重さが目立つ展開だった。本日9日(木)も、ワシントンで始まる米中閣僚級通商協議の行方が見通せない中、市場には取引手控えムードが広がりそうで、110円台半ばを超えて上昇する展開にはなりにくいだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は、チャート上では日足一目均衡表の雲を下抜けた事などから、続落警戒ムードがくすぶっている。109円台後半のサポートを維持できるかが焦点で、3月安値の109.70円付近を割り込めばストップロスを誘発して下げが加速する可能性もある。反面、109円台後半を維持できれば「ダブルボトム」が意識されて反発局面に向かう事も考えられる。米ドル/円は、ある意味で正念場に差しかかっていると言えるだろう。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。