2019年6月11日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円の107円台は鉄板の買いゾーンだが、現在107.80円台での非常に強い買いが観測されている。これはおそらく年金や生保などだろう。先週一週間の中で4回ほどダウンサイドの107円台をトライしたが崩し切れず、現在、108円台までショートカバーしている状況だ。ただ、日足チャートをみると、ボリンジャーバンドのセンターラインとなる21日移動平均線が5月中に3回ほど、上ヒゲをきれいに止めており、この後も21日移動平均線は垂れてくるとみているため、そう簡単に109.50円は突破しないだろう。上値が切り下がり、下値がほぼ水平のため、形状としては下降三角形となっており、次に107.80円を割ることになれば結構下押しが出てくる可能性がある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円の予想レンジは、107.30~109.50円。戦略としては、ひきつけての売り場探し。具体的には108円台後半から109円前半でドル売りから入りたい。今週はあまり大きく動く感じがせず、取りにくい相場になるかもしれない。下値も上値も突っ込むとやられそうな気がするため、こまめに手仕舞いが望ましいだろう。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。