5月2日、米ナスダック市場に新規上場したビヨンド・ミート。植物由来の代替肉を開発・製造する同社は、ハリウッド・スターのレオナルド・ディカプリオ氏やマイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏の資本参加で知られる「食品テクノロジー企業」だ。

ビヨンド・ミート,株価
(画像=ZUU online)

そのビヨンド・ミートがウォール街で熱視線を浴びている。6月6日、同社は株式公開後初めての決算を発表した。その2019年1〜3月期決算では純損益が660万ドルの赤字となり、前年同期の570万ドルの赤字から赤字幅を拡大している。ただし、売上高は前年同期比215%増の4020万ドルに急増したほか、2019年12月期の売上高見通しも前年比140%増の2億1000万ドルと、アナリスト予想の2億500万ドルを上回っている。

赤字拡大にもかかわらず、株式市場は売上高見通しが予想を上回ったことを好感、ビヨンド・ミート株は6月7日と週末を挟んだ10日の2営業日で70%近く上昇した。10日の取引では一時186ドル台まで上値を伸ばし、株式公開(公開価格25ドル)から1ヵ月余りで約7倍の爆上げとなった。ウォール街のトレーダーからは「さすがについて行けない」と上値警戒の声も聞かれるが、それにしても株式市場でビヨンド・ミートがこれほど人気化したのはなぜか? 人気爆発の背景を探ってみよう。