今やお買い物をするときにポイントが貯まるのは、あたりまえの光景になっています。最近では、そのポイントをさらに増やすことができるよう投資ができるようにまで進化しているようです。ところで、“ポイント”で“投資”をするとはどういうことなのでしょうか?また、どんなポイント投資があるのでしょうか?この記事では、ポイント投資の基礎と、おすすめのポイント投資をご紹介します。

ポイント投資とは?

ポイント,投資
(画像=Everything is stock/Shutterstock.com)

ポイント投資とは、その名のとおりポイントを使い投資を行うサービスです。普通、投資する際には投資する商品の対価を現金で支払いますが、ポイント投資ではその支払いをポイントで行います。

あくまで投資ですから、どのポイント投資も基本的に元本保証ではありません。しかし、投資の支払いがおまけでもらったポイントならハードルは低くなりそうですよね。

通常投資を行うのに必要な証券口座の開設は免許証やマイナンバーの提出など、手続きがちょっと面倒です。しかし、ポイント投資の中には証券口座の開設が不要の場合もあります。ポイントを現金に交換してから投資を行うのではなく、ポイントのまま運用するサービスなどが主流です。証券口座なしで利用できるなら気軽に始められますね。

楽天ポイント投資

ここからは、おすすめのポイント投資サービスを3つ紹介します。まずは、楽天ポイントのポイント投資について見てみましょう。

貯まりやすいポイントとしても有名な、国内インターネット通販最大手の楽天が提供する楽天ポイント。楽天は、傘下である楽天証券を通じたポイント投資を可能としています。楽天証券では各金融商品に投資が可能ですが、その決済に楽天ポイントを充てることができるのは投資信託だけです。

投資信託への積立投資も可能なので、毎月楽天ポイントが貯まるという方には向いているかもしれません。

注意点は、楽天証券を通じポイント投資を行うため、楽天証券の口座開設が必要なことです。楽天証券口座の開設には免許証などの本人確認書類をアップロードして行います。また、証券口座を通じ投資を行いますので、楽天ポイント投資では利益に対し約2割の税金が掛けられることにもご注意ください。

dポイント投資

次は国内通信最大手のNTTドコモのポイント、“dポイント”で行うポイント投資についてご紹介します。

dポイントのポイント投資では、証券口座を通さないポイントのままでの運用です。証券口座の開設も不要ですから手軽に始められるサービスといえるでしょう。

dポイントのポイント投資では手数料も掛かりません。また、投資対象もリスクが高めと低めの2コースだけで、たくさんの金融商品から選ぶ必要もありません。ドコモと契約していない方でも、dポイントがあれば利用できるサービスです。

dポイントを貯めている方は一度ポイント投資を検討してみてください。

トラノコポイント投資

次にご紹介するのはフィンテック系企業“トラノコ”が提供するポイントサービスです。トラノコは、クレジットカードを連携させ、設定した金額をおつりとして資産運用に回すサービスを提供しています。かわいいアイコンも特徴ですね。

トラノコは独自のポイントを持っていません。その代わり多くのポイントと連携し、ポイント投資に回すことができます。ポイントサイトをよく利用される方は利用しやすいサービスといえるでしょう。投資対象はリスクの大・中・小の3コースに分かれていますので、リスク許容度に合わせ選択してください。

トラノコのポイント投資は、月額利用料が300円掛かるという点に注意が必要です。ポイント投資は少額になる場合が多いでしょうから、この300円の固定費には注意が必要です。また投資対象のファンドにも年率0.3%の信託報酬という手数料が掛かってきます。

投資の活用でさらにポイントを使いこなしましょう

お買い物やサービスの利用にしか使えなかったポイントの新たな使い道として、ポイント投資は有効です。投資未経験だけど資産運用に興味があるという方は、まずは手軽にできるポイント投資サービスから始めてみてはいかがでしょうか。

文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)/fuelle

【こちらの記事もおすすめ fuelle】
せこくない、苦しくない、続く「節約術」まとめ
これで10%オフ!デパコスのオトクな買い方3選
免税店でさらにお得に買い物する3つの裏ワザ
イオン系列の株主優待「徹底活用術」生活費を浮かせる3つのポイント
えっ、知らないの?ヨーロッパでオトクに買い物できる「デタックス」活用法