2019年7月3日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日2日(火)のマーケットの話題はECB総裁人事。ドラギECB総裁の後任が話題になっていたが、指名されたのはIMFのラガルト専務理事。タカ派であるドイツ連銀のバイトマン氏の総裁就任の可能性が消え、ユーロは伸び悩み。一方、ドイツのフォンデアライエン国防相が欧州委員会の委員長に指名された模様。両ポストとも女性が率いるのは初めて。米国株はもみ合いの末に小幅高。S&Pは2日連続で最高値を更新。米10年債利回りは1.97%に低下。これは2016年以来の低水準。NY原油は大幅反落。呼応して、米ドル/円は107円台後半に反落。G20を終えて、反発していた米債利回りが2日で反落。連れて108.53円まで上昇していた米ドル/円が107.77円まで反落。
現在の為替相場の戦略やスタンス
G20前の6月28日(金)のNY市場の終値は107.85円なので、G20による米ドル/円の上昇幅はほぼ消滅した展開。G20後のリスクオンは長く続かないとのスタンスは変わらず、米ドル/円は戻り売り継続。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。