2019年7月9日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週5日(金)の米雇用統計での、利下げ思惑の後退からドルが買い戻された。しかし、米中貿易摩擦も長引くだろうし、米国・イラン問題の地政学的なリスクもあるため、110円台までは簡単に戻らないと思っている。ドルショートの損切りによる買いが多そうなので、あまり調子に乗って高いところでは買いたくない感じだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円の予想レンジは107.50~109.30円。戦略としては、ひきつけて売りから入りたい。しかし現状としては109円台を待ちたいところ。109円台でショートが出来れば、その後、半分は108円台前半、残り半分は107円台後半で買戻しを掛ける形が望ましい。万が一107円ミドルを割ったとしても106円台までは下がらないと思っている。よって107円ミドルを割るようであれば買い場探しをしてもよさそうだ。ただし、米国絡みの問題による急落などのリスク回避のため、オーバーナイトは避け、その場合は東京時間で買っても欧州時間くらいまでには手仕舞いするのが得策だろう。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。