セブン銀行はATMサービスを主体とする銀行です。全国約2万5,000ヵ所に設置されているセブン銀行ATMは、原則365日24時間稼働しているため、なかなか銀行窓口に行けない人にとっては強い味方。しかし、セブン銀行ATMを含めた多くのコンビニATMでは、基本的に小銭の出し入れができません。ここでは、セブン銀行ATMで小銭を扱いたいときにどのようにしたらよいかを解説します。
セブン銀行とは
セブン銀行は主にATMサービスに力を入れている金融機関です。実店舗は全国に4ヵ所あり、口座開設は店舗のほかオンラインまたは郵送でも手続きができます。預金種別は普通預金と定期預金のみで、通帳は発行していません。
セブン銀行のデビット機能一体型キャッシュカードでは利用に応じてnanacoポイントが貯められます。また、セブン銀行口座を持っていなくても、セブン銀行ATMを利用して預金の出し入れができる金融機関が約600社もあるため、セブン銀行ATMの利用者はとても多く、特に銀行のATMが近くにない場合や、出張先などでの急な取引に利便性が高いようです。
セブン銀行ATMで小銭の入出金ができないのはなぜ?
ATMの機器には、小銭が使えるタイプと使えないタイプのものがありますが、コンビニに設置されているATMの多くは硬貨投入口がなく、セブン銀行でも硬貨が扱えないタイプのATMが使われています。一体なぜでしょうか。
セブン銀行では、硬貨を扱えない理由として「安定的にATMを稼働させるため」と表記しています。硬貨の利用は、詰まりを起こしたり、硬貨の種類をそろえたりしておかなければならないなど手間がかかることが原因だと考えられます。
実はセブン銀行の店舗でも小銭の取引はできない
「ATMで硬貨が使えないのなら、店舗に行くしかないのか……」と考える人もいるでしょう。しかし、セブン銀行は店舗でも現金の取引ができません。硬貨だけではなく紙幣も含め、両替すらできないので注意しましょう。そもそもセブン銀行の店舗は全国に4ヵ所(東京都、神奈川県、埼玉県、愛知県)しかなく、わざわざ行くのも大変です。
では、セブン銀行の口座から1,000円未満のお金を引き出すにはどうしたらよいのでしょうか。以下に詳しく解説します。
セブン銀行の口座から小銭を引き出す方法
提携金融機関のATMを使う
セブン銀行口座の入出金・振込は、以下の金融機関ATMでもキャッシュカードを使って取引できます。
・ゆうちょ銀行
・三菱UFJ銀行
・りそな銀行
・埼玉りそな銀行
・みずほ銀行
・三井住友銀行
セブン銀行口座から1,000円未満の小銭を出金したい場合は、上記の提携ATMを使いましょう。メガバンクかゆうちょ銀行なら、いずれかは近くにありそうですね。
ただし、手数料には注意が必要です。セブン銀行の口座からセブン銀行のキャッシュカードを使って引き出したとしても、手数料は提携ATMによって異なります。時間帯や平日か土日かによっても手数料が異なる場合があるので、事前にチェックしておくと安心です。
ちなみにゆうちょ銀行のATMを使ってセブン銀行口座から引き出す場合、平日午前8時45分から午後18時までと、土曜日の午前9時から午後14時までの時間帯ならATM手数料が108円です。それ以外の時間帯は216円、もしくは夜間につき取引できないので、少しでもATM利用手数料を節約したい人は知っておくと便利でしょう。
振込を利用して無料で小銭を引き出す方法
セブン銀行口座から小銭を引き出す方法として、振込を利用する手があります。まずセブン銀行の口座残高が1,000円未満になってしまったら、他行からセブン銀行口座にいくらか振り込んで残高を1,000円以上にします。そのあと、セブン銀行ATM利用手数料が無料の時間帯(平日・土日問わず朝7時から夜19時まで)に引き出すという方法です。
「他行振込で結局振込手数料がかかるじゃん……」と思う方もいるかもしれませんが、実は振込手数料が所定回数まで無料のネット銀行を使えば、無料で小銭をセブン銀行口座に振り込むことができるのです。例えば住信SBIネット銀行、楽天銀行などは、振込手数料が一定回数まで無料なので、あらかじめネット銀行口座に少しお金を入れておき、必要に応じてセブン銀行の口座に振り込むといった流れです。
特に住信SBIネット銀行はセブン銀行ATM利用手数料が無料なので、併せて持っていても損はないでしょう。
セブン銀行口座から他行に振込むと手数料がかかる
逆にセブン銀行口座の残高を他行に振り込んでしまう方法もあるのですが、セブン銀行口座から他行宛に振り込む場合、時間帯や金額に関わらず一律216円かかってしまうためもったいないです。徹底して手数料を節約したいのであれば、提携銀行からの振込を無料で行う方法が一番おすすめです。
セブン銀行口座で小銭を貯金する方法も
セブン銀行ATMを使って小銭を引き出すことは不可能なため、小銭を引き出したいのであれば提携ATMを利用するか、他行から振り込んで残高を1,000円以上にするしかありません。一見不便なようですが、セブン銀行ATMは土日でも日中ATM手数料がかからないなどの大きなメリットもあります。むしろ小銭を貯めて貯金してみたり、提携銀行と併用してATM利用料を節約してみたりと、自分のライフスタイルに合わせて活用するのがおすすめです。
文・木村茉衣(ファイナンシャル・プランナー)/fuelle
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