2019年7月30日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円日足チャートをみると、ヘッドアンドショルダーのあと、下抜けを失敗して、ジリジリ上がってきている状況。109円は大きくみるとまだ抵抗線だ。しかし109円を抜けてくるとドル買いが強まりそうな展開。106円台の突っ込みと107.21円の安値を変則ダブルボトムとみて109円を超えてくると上昇三角形を上に抜ける形となる。ショートポジションが溜まっていることからも、目先は上に上がりやすい展開ではないかという気がする。ただし、108円のミドル以下は押したら買ってみたいが、109円台で利食いをしっかりやるべきだろう。109.15~109.25円が一つ止まるポイントでそこを抜けると次は109.55円くらいだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円の予想レンジは、下が107.70円から上は狭くみれば109.30円、少し広めにみるなら109.55円。このレンジ内で、「押し目買い回転の早回し」で臨みたい。波乱要因としてはジョンソン英首相率いる新しい内閣のメンバーが合意なき離脱に向けて勢揃いしたかのような状態で、ポンドが大きく崩れ始めていること。合意なき離脱になるとポンドは急落となり、英ポンド/円に引っ張られて米ドル/円が落ちる可能性がある。米ドル/円の目先は強そうだが本格的なブルではない。ただ、109円ミドルアッパーは売り場探しでいいだろう。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。