2019年8月8日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日7日(水)の米ドル/円は一時7カ月ぶり安値の105.50円付近まで下落する場面があった。ただ、序盤は大幅に下げていたS&P500がプラス圏に切り返すなど、米国株に持ち直しの動きが見られると米ドル/円も106円台を回復。米長期金利も一時の大幅低下から最終的には上昇に転じた。貿易摩擦による世界景気の減速懸念と、世界的金融緩和による景気下支えへの期待の狭間で市場心理が揺れ動いている模様だ。また、今しがた中国当局が発表した人民元基準値は1ドル=7.0039元と2008年以来の7元台に設定された。ただ、度を越した元安誘導ではなかったとの見方から市場の不安心理が和らいだ模様で、日経平均株価はプラス圏に切り返し、米ドル/円も106.30円付近まで反発している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は、この先もしばらくは揺れ動く市場心理に振り回されて神経質な相場展開が続きそうだ。そうした中で、105.50円のサポートを維持できるかが最大のポイントとなろう。一昨日6日(火)に続き昨日7日(水)も下値を止めた105.50円を仮に下抜けるようだと、一気に105.00円の節目を試す動きが強まると予想される。一方、上値ポイントは107.00円と見られ、この水準を明確に越えるまでは戻り売り圧力が残るだろう。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。