親戚の結婚式や披露宴に参列するにあたり、気になるのがご祝儀の金額や当日の服装でしょう。同じ招待客でも、友人の結婚式と親戚の結婚式とではご祝儀の金額が違うことはご存じでしょうか?また、ふさわしい服装も友人と親戚とでは違います。そんな親戚の結婚式で恥をかかないご祝儀の相場や親戚としてふさわしい結婚式の服装について知っておきましょう。

親戚の結婚式におけるご祝儀の相場

親戚,結婚式
(画像=PIXTA)

親戚の結婚式における一般的なご祝儀の相場

親戚の結婚式における一般的なご祝儀の相場は、以下の通りです。

・兄弟姉妹 30代 3~10万円、40代 5~10万円 夫婦で出席 5~10万円
・いとこ、おい、めい 30代3万円・5万円 40代5~10万円 夫婦で出席 5~10万円

なお、子連れ出席の場合は、上記の金額に子どもの飲食費として若干金額を上乗せしますが、通常は、上記の一般的な相場でご祝儀を包むケースが多くなっています。

しかしながら、ご祝儀の相場は新郎新婦の実家の格式や、実家がある地域により大きく違いますので注意が必要です。

世間の相場と違う場合は事前に親戚間で話し合うとよい

ご祝儀の金額が一般の相場とは違うケースでは、他の親族と相談しながらご祝儀の金額を決めるのが無難でしょう。

そのような話し合いがないと、ご祝儀の金額が親戚間でバラバラになる恐れも。それを防ぐため、事前に親戚同士でいくら包むかを話し合い、ご祝儀の金額を統一しているご家庭もあります。そこは、個々の事情をふまえた上で、柔軟に対応しましょう。

親戚の結婚式にふさわしい服装とは?

親戚の結婚式には格式の高い礼装が望まれる

次は、親戚の結婚式にふさわしい服装について説明します。

親族は、新郎新婦の上司や恩師、友人などの招待客をお迎えする立場です。そのため、格式の高い礼装が望まれます。

和装の場合、独身女性は振袖、既婚女性は留袖が正礼装ですが、新郎新婦の母親以外は準礼装の訪問着や色無地でも問題ありません。また、アラフォー女性は独身でも訪問着や色無地が無難でしょう。

一方、洋服の場合は母親がフォーマルドレス、それ以外の親族女性ならセミフォーマルドレスやフォーマルスーツが基本です。華美な装いにならぬよう、ネイビーや黒を基調とした落ち着いた服装が理想です。

親族の結婚式では小物選びや髪型にも配慮が必要

親族の結婚式に参列する際は、バッグやアクセサリー、靴などの小物選びや、髪型にも配慮が必要です。

バッグや靴は服装に合わせて上品なものを選びましょう。また、アクセサリーはフォーマル用のパールが定番です。アラフォー女性ならぜひ用意しておきたいところ。できれば新たに購入する、あるいはレンタル利用をおすすめします。

また、髪型も重要です。ロングヘアやミディアムヘアの女性なら、髪をアップにすることが望ましいでしょう。ショートヘアの人も、すっきりした印象の髪型にセットしましょう。

親戚の結婚式で避けたい服装

結婚式で避けたい服装についても説明します。といっても、これはどの結婚式でも共通しているマナーです。

まず、花嫁とかぶる全身白の衣装や、葬儀を思わせる黒一色の衣装は避けましょう。また、ノースリーブや胸元が大きく開く衣装など、肌の露出が多い衣装もNG。新郎新婦より目立つ色やデザインの衣装も避ける必要があります。

結婚式の主役は新郎新婦です。それより目立つ服装や、品のない服装は、新郎新婦にとって人生の重要な節目である結婚式を、台無しにしかねません。主役である新郎新婦を祝う気持ちを表す意味でも、上品かつ控えめな服装を心がけましょう。

新郎新婦との関係別・親戚の結婚式における服装のマナー

新郎新婦が兄弟、いとこ、甥、姪の場合

ここからは、新郎新婦との関係別に、親戚の結婚式でふさわしい女性の服装について説明します。

新郎新婦が兄弟姉妹、いとこ、甥、姪の場合は、新郎新婦やその親よりも格上にならない服装にしましょう。

和装なら準礼装の訪問着や色無地が最適ですが、兄弟姉妹や甥、姪の結婚式では、既婚女性は黒留袖を着用してもOKです。

洋装は、準礼装のセミフォーマルドレスやフォーマルスーツが最適で、一般的にはネイビーやブラックが推奨されます。また、控えめな色のカラードレスでも大丈夫です。落ち着いたトーンなら、ベージュやグリーンなどもOK。親戚の結婚式の服装としては問題ありません。

新郎新婦が子どもの場合

少し先の話になりますが、お子さんのいる女性は母親の服装についても知っておきましょう。

新郎新婦の母親の場合は、原則最上格の正装を着用します。和装なら黒留袖、洋装なら黒のフォーマルドレスがそれにあたります。

一方、カジュアルな結婚式の場合は、訪問着、あるいは落ち着いた色のセミフォーマルドレス、スーツなどの準礼装も認められています。

ただし、両家の親の服装に差があるのは問題です。そのようなことにならないためにも、当日の服装について、事前に両家で話し合う必要があります。

立場にふさわしい服装、相場に合ったご祝儀を

親戚の結婚式では、自らが招待客であると同時に、新郎新婦側として招待客をお迎えする立場でもあります。

ご祝儀については一般的な相場のほか、新郎新婦の実家の格式や地域性も意識する必要があります。金額を決めかねる場合は人生経験豊富な年長の親戚などに相談し、失礼のない金額を包みましょう。

また、親戚の結婚式においては、その立場にふさわしい服装を選び、お祝いの気持ちが伝わるよう心がけましょう。

文・大岩楓/fuelle

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