2019年9月30日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の週初は、トランプ大統領の弾劾尋問開始報道から米ドル安が進行、米ドル/円は売られ週安値106.96円を示現した。ただこの動きは続かず、9月27日(金)には108.18まで上伸、週間でのレンジは1円22銭にとどまり、引き続き、小動きの展開が継続している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は中国が10月1日(火)から国慶節で7日(月)まで祭日、金融市場も休場であることから、米中の貿易協議は一旦休戦。今後の新しい展開として、先週末に「米国、対中投資の抑制策」との報道もあり、この続報には注意したい。経済指標では、1日(火)に米国経済の代理変数と称される9月ISM製造業景気指数や、4日(金)には9月の米雇用統計の発表を控えるが、大きな相場の流れを作るものでもないだろう。米国のこの先の金融政策の変更、足元で金利市場では2019年末までここから0.78回の利下げを織り込んでいる。この利下げの織り込みと米ドル/円には非常に強い相関があり、仮にこの利下げの織り込みを全て掃き出し、年末まで政策変更なしと仮定する。その整合値は108.45円水準、引き続きレンジ予想だが上値は限られたものとなりそうだ。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で107.00~108.50円、ユーロ/米ドルで1.0850~1.1050ドル、ユーロ/円で117.00~119.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。