2019年10月4日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日3日(木)のNY市場はドルが下落。ブルームバーグのドルインデックスは一時、1カ月で最大の下げ。9月4日以来最大の下落となった。米国のISM非製造業総合景況指数が市場予想を下回り、2016年8月以来の水準に大きく低下したことに反応した展開。S&Pは一時1%余り下落。しかしその後は今月末のFOMCで追加利下げが決定されるとの観測が高まり、米国株は反発(10月30日の利下げの織り込み度は85%に上昇)した。結局NYダウは122ドル高の2万6201ドルでクローズ。米ドル/円も一時106.48円まで下落するも、株の反発に連れ上昇。106.92円でNY市場を引けた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米経済の行方を見極める意味で本日4日(金)に発表される9月の米雇用統計に注目が集まっている。ただ結果が悪くても、利下げ観測の高まりにより、株が反発する展開になる可能性もあるため、米ドル/円は下値でショートを増やすのではなく、下落時にはショートを減らして回転させる必要がありそうだ。しかしドル金利の低下により、米ドル/円の戻りはさらに限定的になると想定している。108.47円でトップアウトした米ドル/円の戻り売り継続。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。