2019年10月18日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日17日(木)にイギリスとEUはついに離脱協定案で合意した。英ポンド/米ドルは一時1.2990ドル、英ポンド/円は141.50円まで急騰。その後、利益確定売りに押され、値を下げている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

この後は、19日(土)に予定されている英議会の承認を得る必要がある。DUPはすでに支持できないと表明。労働党も新たな合意に不満だとコメント。コービン党首は「われわれは議会で反対票を投じるつもりだ」としており、議会承認は不透明。加えて、労働党は再度の国民投票実施を要求。首相の協定案は「裏切り」であり、メイ首相の案よりもひどいと非難している。10日(木)の「ボリスとバラッカー会談」後、急騰を演じた英ポンド/米ドル、ポンドクロスもいったん沈静化。イギリスとEUの合意後、最初はsell the factsで売られるのはわかるが、英議会の承認を得られるかどうかが極めて不透明であるため、本日の英ポンド/米ドルはヘッドラインで乱高下しそうだ。よって、今週の週超えのポンドのポジションはリスクが高そうなので要注意。米ドル/円の109.00円レベルは本邦の輸出企業からのドル売りが待っていることもありレジスタンスになっている。今回の米ドル/円の上昇は、英ポンド/円の急騰が背景になっていたため、英ポンド/円の上昇が一服したことで米ドル/円の上値が重くなっている。米ドル/円の戻り売りを狙いたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。