やりたいことがあるのに「お金がないから」という理由で機会を失うのが嫌だった。そう語るmotoさんは、本業と副業で年収5000万円以上を稼ぎ出すサラリーマンだ。

「お金は手段。お金がすべてとは思わないけど、お金がないとできないことはやっぱりある」と話すmotoさんが入り込んだ“お金があることではじめて見えた富裕層の世界”を聞いた。(取材・ くすいともこ/写真・森口新太郎)

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年収5000万円超。『転職と副業のかけ算』で大ブレイク、motoさんの「稼いだお金の使い道」【特集#16】

moto(もと)さん
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本業年収1000万円、副業年収4000万円を稼ぐサラリーマン。1987年長野県生まれ。地元の短大を卒業後、ホームセンターに入社。リクルートや楽天など5度の転職を経て、現在は都内の広告ベンチャーで営業部長を務める傍ら、ブログ「転職アンテナ」などを運営。2019年には日本最大級のASP「バリューコマース」から年間MVPとして表彰された。各種SNSを通じて、転職や副業、キャリアや営業戦略に関する知見を発信。転職や副業を考える多くのサラリーマンの悩みに答えている。著書『転職と副業のかけ算』(扶桑社)は3万部を超えるヒットに。

自分の目で見ないとわからないし、説得力も生まれない

Moneylist#17
(画像=森口新太郎、ZUU online編集部)

──前回のインタビューで、お金の使いみちとして3つを挙げていました。そのうち「自己投資」の話の続きを伺いたいです。移動以外では何にお金を使っていますか?

「経験を買うこと」や「非日常を味わいにいく」ことに使っています。それによって働くモチベーションを上げたり、仕事に活かせたりするので。具体例を挙げると、飛行機のファーストクラスに乗るのも自己投資の一環です。

──ファーストクラスを体験して、どのような気づきがあったのでしょうか。

エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスのすべてを体験したからこそ、それぞれの違いがはっきりと見えるようになったんですよね。「お金を使うとこういうサービスを受けられるのか」「こんなにサービスが違うのか」と、明確に差分がわかるようになります。

少し話は変わりますが、フェラーリに乗ったことがないのに、「フェラーリなんてダメだ」って言う人、たまにいますよね。でも、乗ったことのない人の意見ってあまり説得力がないんですよね。僕は自分でフェラーリを購入して、はじめて説得力のある意見が言えるんじゃないかと思っています。

僕は何に対しても、その立場になってこそ見える景色があると感じているので、お金がないとできないことだけじゃなくて、お金がなくてもできることも、両方体験してそれぞれの世界を見たいと思ってます。

──ただ情報収集して勉強するのとは違うんですね。

情報を入れるのも大事ですけど、他人が良いと思っているものが、自分にとっても良いものとは限らないと僕は思ってます。自分の感覚でその景色を見たときにこそ、その良し悪しや自分の基準が明確になると思っています。

「お金があるだけでは買えないもの」があると知った衝撃

moto(もと)さん
(写真=森口新太郎撮影)

──富裕層の世界に足を踏み入れたmotoさんに今すごく聞きたいのは、そこにはどういう人たちがいるの? ということです。