女性が転職を考えるきっかけは、必ずしも勤務先に対する不満に限りません。結婚、出産、配偶者の転勤、離婚などといったライフスタイルの変化が影響し、やむを得ず職を変えなければならない局面が多くあるのが、女性が転職するときの特徴です。ここでは、そんな女性ならではの転職に対する不安に寄り添ってくれるエージェントを紹介しながら、転職に成功するためのポイントをおさえます。

女性が転職エージェントを利用するメリットとは

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(画像=PIXTA)

転職エージェントとは、転職を希望している人と、求人を出している企業をマッチングさせる人材紹介サービスのひとつです。

いざ転職を思い立っても、まず何をしたらいいのかわからないという人も少なくないでしょう。自力で企業に応募しようとしても、「自分に合っている仕事がわからない」「志望動機や自己PRがうまくまとまらない」などの悩みを抱えがちです。

そんなとき、求職者が抱える悩みに寄り添い、その解決策を一緒に考えてくれるのが転職エージェント。特に女性の場合、出産や子育てなど女性特有の悩みに理解のあるアドバイザーと出会うことで、より自分のキャリアに対する希望を整理することができます。

また、育児の傍ら転職活動をする場合などは、なかなかスケジューリングが難しいものですが、転職エージェントを介することで応募先企業との調整を転職エージェントが代行してくれることもメリットです。

転職エージェントの選び方

多くの転職エージェントは、求人の概要を掲載した転職サイトを運営しています。取り扱っている求人数や新着求人数もひとつの目安ですが、求人検索の条件で「女性向けの絞り込みなどが充実しているかどうか」もぜひ確認してみることをおすすめします。

女性向け求人をこまかく絞り込める場合、女性の求職者に対するフォローが手厚いなど、期待がもてるでしょう。なかにはメイクや服装のアドバイスまでしてくれたり、時短勤務が可能かどうかを交渉してくれたりするなど、女性向けのサポートが充実しているところもあります。

女性におすすめ!転職エージェントベスト3

type女性の転職エージェント

「type女性の転職エージェント」は、株式会社キャリアデザインセンターが運営する女性専門の大手転職エージェントです。年間5,000人以上のキャリアカウンセリングを実施しており、長年の実績にも信頼をおけるエージェントのひとつです。

転職サイト「女の転職type」も同じ企業が運営しており、転職サイトとエージェントそれぞれのメリットを生かしたサービスが特徴です。面接日程の調整をしてくれたり、メイクアップサービスまでしてくれたりするなど、女性が必要とするサポートを提供しています。

未経験の職種でも正社員案件の相談が可能なので、転職でキャリアチェンジを叶えたい人にもおすすめです。

LiBzCAREER(リブズキャリア)

女性の働き方に理解のあるキャリアパートナーにサポートしてもらいたい人におすすめなのが「リブズキャリア」。管理職など、女性でハイキャリアを目指している人や、東京都心で働くことを考えている人に使いやすい転職エージェントのひとつです。

育休の復職支援には特に手厚く、自宅から保育園の最寄駅に帰りたい時間や退社目安時間など、子育て中の女性が気になる条件を細かく設定して求人検索できるメリットがあります。他に比べると求人数は若干少なめともいわれますが、そのぶん他にはないニッチな求人に出会えることもあるので、特に都内で子育て中の女性にはおすすめの転職エージェントです。

パソナキャリア

大手総合エージェント「パソナ」が運営する「パソナキャリア」。特に女性に特化しているわけではないにもかかわらず、女性求職者から評価の高い転職エージェントです。2019年の「オリコン顧客満足度調査 転職エージェント」で第1位に輝きました。

年収の高い求人も多く取り扱っています。

また、パソナグループは「女性活躍推進」に積極的に取り組んでおり、女性の転職ならパソナと言われるほど定評があります。実際に自社でも管理職の49%が女性で、女性社員の産後復職率が100%であるなど、女性活躍に真摯に取り組む企業であることがわかります。

転職エージェントを利用すべき人と利用しなくてよい人

「自分に合っている仕事がわからない」「未経験の仕事に応募したいが自己PRが書けない」「職歴にブランクがある」などの悩みがある人は、転職エージェントを利用することで転職がよりスムーズになる可能性があります。

また、転職先を決める前に、第三者の視点からみた「今の自分の市場価値」や「どんな企業が自分を必要としてくれるのか」をまず知りたい、という人も転職エージェントを頼ってみる価値があるでしょう。

一方で、すでに転職先を1社に絞っている人や学校法人や公務員、NPOなど公共性の高い組織や非営利団体への転職を検討している人、自分で転職のスケジュールを調整したい人などはあえて転職エージェントを利用するメリットは少ないかもしれません。

転職エージェントを使うときの注意点

転職エージェントに登録していれば、かならず転職がうまくいくとは限りません。それは、転職するのはあなた自身であって、エージェントはあくまでサポートする立場であるからです。すべて人任せにしていては、紹介された企業がたとえブラック企業であったとしても気付けずに、再転職を繰り返してしまうことになりかねません。

自分の希望条件とのミスマッチを防ぐために、まずはアドバイザーに対して、きちんと自分の正直な想いを伝えましょう。そして紹介された企業情報を鵜呑みにせず、きちんと自分でも下調べをすることが不可欠です。入社してからのギャップを最小限にするためにも、転職者向けの口コミサイトなどを参考にするのも有効でしょう。

転職を機にきちんと自分自身を見つめ直し、転職エージェントのアドバイスを上手く活用しながらキャリアビジョンを自分自身で明確にしていくことが、転職に成功するための第一歩といえるかもしれません。

文・木村茉衣(ファイナンシャル・プランナー)/fuelle

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