任天堂は言わずとしれた日本を代表するゲームメーカーだ。現在は「ニンテンドースイッチ」の販売が好調で他にも「Pokemon Go」などのキャラクタービジネスも好調に推移している。誰もが知る有名企業の平均年間給与を最新の有価証券報告書から見ていこう。

任天堂の平均年間給与は約913万円

任天堂,年収
(画像=TK Kurikawa/Shutterstock.com)

有価証券報告書によれば、任天堂の平均年間給与は、912万6,281円となっている。また平均年齢は39.3歳で平均勤続年数は13.5年だ(2019年3月31日現在における提出会社単体の数字)。2015年3月期~2019年3月期の平均年収の推移で見ると2014年には839万7,050円だったことから5年で約10%程度平均年収が増加したことになる。

<過去5年間の任天堂の平均年収推移>

任天堂,年収
(画像=※任天堂の有価証券報告書を元に筆者作成)

2019年3月期の子会社を含めた連結ベースの売上高合計は、約1兆2,006億円で2015年3月期は約5,498億円と5年で2倍以上に伸長した。当期純利益でも2018年度は約1,940億円と、2014年度の約418億円から4倍以上になっている。2017年に販売を開始したニンテンドースイッチが売上・利益面ともに大きく貢献している形といえるだろう。

任天堂の業績、絶好調の理由は「ニンテンドースイッチ」

任天堂は2019年11月現在、「ニンテンドースイッチ」や「ニンテンドー3DS」などを販売している。現在の好業績をけん引するのは「ニンテンドースイッチ」だ。ニンテンドースイッチの好調を支えるのは良質なゲームソフトだろう。2019年3月期には、全世界で「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」が1,381万本という販売実績だった。

また「ポケットモンスターLet’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ」も1,063万本と好調。2020年にも「スーパーロボット大戦」や「聖剣伝説」など、人気のゲームソフトの最新シリーズが販売される予定であり今後しばらくはニンテンドースイッチが成長をけん引すると見られる。

さらにキャラクタービジネスの好調も見逃せない。2018年度は持分法適用会社である「株式会社ポケモン」より投資利益69億円を計上している。「マリオ」「ポケモン」などゲームソフト以外にもアニメやグッズなどで人気のあるキャラクターを多く保有していることは、今後も任天堂にとって大きな強みとなるだろう。

任天堂をとりまく課題 新型ゲーム機の発売に期待

課題は次世代ゲーム機の開発だ。ニンテンドースイッチの販売から2年、ニンテンドー3DSの販売から8年がたとうとしている。任天堂は5~6年に1度のペースで新型機を開発しており、このペースだと2022年前後に新型機がリリースされると見込まれる。長期的に見た場合、新しいハードウェアの開発、およびそれらの販売がカギとなってくるだろう。ニンテンドースイッチが好調の今、次の手をどのように打つのか。任天堂の次の一手に注目したい。

文・MONEY TIMES編集部/MONEY TIMES

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