勝ち組投資家に副業にスポットを当て、その経緯や理由、成果をお伝えする「勝ち組投資家の副業特集」。

特集2回目は、2012年末から始まるアベノミクス相場以前に億超えを達成した敏腕投資家のくぼっちさん。ここでは、くぼっちさんがどんなトレードで資産を築いて来たのか、さらにはくぼっちさんが自らの人生経験からヒントを経て実行に移したものを紹介していく。

毎日300銘柄の値動きをチェック!短期売買で利益を重ねる

投資家副業
(画像=shutterstock)

「株を始めたのは二十歳のとき。大学3年生になって、周りが就職活動を始めたときに『普通に就職しても、やりたいことができないだろうな』と思ったんです。色々考えった末、行き着いたのが株でした」

こう話すのは、株式投資で億を優に超える資産を築いたくぼっちさん。投資歴18年のベテランだ。ただし、株式投資を始めた当初は買ったり負けたりの繰り返し。資産が1億円の大台を突破したのは、2012年のことだった。

「トレードのメインは短期売買。流動性の高い銘柄をスクリーニングしたうえで、チャートをチェックして新高値をつけそうな銘柄や、移動平均線など抵抗線を超えそうな銘柄を選んで仕掛けます。毎日300銘柄程度はチェックしていますね。ポイントは、その日の売買代金が10億~30億円ぐらいの銘柄を選ぶこと。100億円を超える大型株だと取れる値幅が限られていますが、売買代金が10億~30億円なら値動きが軽いからです。

3日から1週間近く保有すれば、10%以上の値幅を取れることも少なくありません。アベノミクス相場が本格化した2013年は、1年で100倍以上に値上がりしたガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)など、常時20銘柄以上を回転売買して大きな利益を稼ぐことができました。現在はそれほどマーケットが盛り上がっていないので、10銘柄程度に絞り込んでポジションを持っています」

直近でくぼっちさんが繰り返し売買したのは半導体関連銘柄。中でも、回路パターンを半導体ウエハに転写する際の原板となる「マスクブランクス」の検査装置で国内シェア100%を誇るレーザーテック(6920)では大きな値幅を取ったという。

「昨年の後半は米中貿易摩擦の影響で半導体市況が悪化し、半導体関連銘柄の株価は軒並み低調でした。いつ下げ止まるかなとウォッチを続けていたら、レーザーテックは今年3月になって昨年の高値を超えてきたので、そろそろ頃合いだなと考えました。

6000円をつける前後から買いで入って、高値を更新するたびに買い増し。前日の安値を割り込みそうなタイミングなどでは利確、といった感じです。7000円を超えるタイミングでは大きなポジションをとって8000円の大台乗せで利確。このトレードで、かなりの利益を稼ぐことができました」

バックパッカーとして旅した体験がその後の活動に影響

そんなくぼっちさんには、もう一つの顔がある。慈善活動とエンジェル投資家、あるいは実業家としての顔だ。