2019年11月29日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日28日(木)の米国株と米国債は感謝祭により休場。米国株先物と欧州株は下落。トランプ米大統領が香港人権法案にサインしたことで、米中貿易交渉が暫定合意に達するかどうか、懸念が高まったことが背景。トランプ米大統領はこの発表を一昨日27日(水)の米国市場が引けた後発表。彼の思惑どおり、この報道が米国株市場に与えるネガティブな影響を限定的にしている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日29日(金)も感謝祭で休暇を取っている参加者が多く、米国マーケットは閑散。こうしたマーケットで動きがあるのがポンド。昨日28日(木)日本時間午前7時に、YouGovが世論調査を発表。YouGovの世論調査によれば、12月12日(木)の総選挙で保守党が359議席を獲得し、下院で過半数を占める可能性が高まっているとのこと。今回のYouGovの世論調査では、MRPという方式を使用。このMRPは2017年の選挙において、テリーザ・メイ(当時の英首相)が過半数を失うと予測していた。他の世論調査結果では彼女が勝利することを予測していたので、MRP方式の精度が高いことが注目されている。MRPの発表により、保守党有利の可能性が高まり、英ポンド/米ドルの上値余地は拡大。英ポンド/米ドルの押し目買い継続。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。