2019年12月2日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週は米国ではサンクスギビング・デーの祝日を前に為替市場は小動き、短期的な資金フローが市場を支配するなか、米ドル/円の週間レンジはほぼ1円にとどまり週を終えた。
現在の為替相場の戦略やスタンス
欧米中心に、この先に金融機関勤務の多くの市場参加者は2週間以上の連続休暇の取得を求められる。コンプライアンス・リーブと呼び、ディーリング・ルームから強制的に退出、不正があればこの間に判明する。結果、市場の流動性は低下、経験則から参加者が減った12月以降は、年末までの金融市場、特に為替市場の値動きは拡大傾向を示す。今週は、本日2日(月)の米11月ISM製造業景気指数、6日(金)米11月雇用統計の発表等を控えるが、相場変動の決定打とはなりにくい。先週は、トランプ米大統領は香港人権法案に署名しており、中国はここまで反発、こうした国際政治動向の帰すうが短期的な相場の流れを決めるだろう。ただ、グローバルで株価は年初来の高値を更新する水準に位置しており、大崩れがなければ、米ドル/円の反落を見込むのは難しい。高値圏ながらも、引き続き下値は買い場だとみている。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で108.70~110.20円、ユーロ/米ドルで1.0950~1.1100ドル、ユーロ/円で119.50~121.50円を予想している。
竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。