「メットライフ生命」は、外資系保険会社の中では最も早く日本国内向けの営業を始めた、創業150年以上の老舗保険会社です。テレビCMなどで見かけたことのある人も多いでしょう。

メットライフ生命は女性向けの保険や健康割引など特徴的な保険やサービスを提供しています。実際にどのような商品があるのか、保険の種類や内容を確認してみましょう。

メットライフ生命の定額保険(一部)

メットライフ生命,保険
(画像=PIXTA)
  保険の種類 保険の名前
死亡保険 定期 スーパー割引定期保険
終身 終身保険ずっとスマイル
養老 無配当養老保険(※対面販売のみ)
医療保険 総合 終身医療保険フレキシィS
女性向け 終身医療保険フレキシィS【女性専用タイプ】
ガン ガードエックス(終身)

死亡保険は目的にあわせて選ぼう

メットライフ生命の死亡保険は、保証期間の違いに応じ「定期」タイプと「終身」タイプがあります。定期タイプは人生の一部の期間を保障するもので、終身タイプは一生涯保障するものです。保険料は定額タイプの方が安いものが多いです。

「養老」タイプは、保証期間は定期タイプと同じように一定の期間だけですが、保証期間が終了したときに死亡保険金と同額の満期金が受け取れます。終身タイプと同様、必ず資金が受け取れる保険ですから保険料はその分比較的高いものが多くなります。

医療保険はすべて終身保障

医療保険とは入院や手術など、一定の支払いの条件を満たす状態になったときにお金を受け取れる保険です。上記の医療保険はすべて一生涯保障してくれる終身保障タイプです。さらに、「フレキシィS」は保険金の支払いがなかったときにもお金がもらえる「健康祝い金」も設定されています。

メットライフ生命は一般的な医療保険のほか、女性特有の病気の保障を手厚くしているタイプとガンの保障に特化したタイプも用意しています。

養老保険以外はネットで申込OK

上記の保険はメットライフのホームページから申し込むことができますが、養老保険はメットライフ生命の担当者か代理店でしか契約できません。

メットライフ生命の変額保険(一部)

保険の種類 保険の名前
死亡保険 終身 サニーガーデンEX
USドル建終身保険 ドルスマートS
養老 USドル建IS養老保険
個人年金保険 レグルスⅣ

メットライフ生命は変額保険の取り扱いもあります。変額保険とは、保険金や満期金が運用の結果に応じ変動するものです。日本円より金利の高い外国通貨を利用するものや、投資信託などで運用するものが一般的です。

いずれも運用が上手くいけば定額保険より高い満期金などが受け取れる可能性があり、より積極的な運用の機能を持たせた保険といえるでしょう。

定額保険はインターネット申し込みができるものがありましたが、メットライフ生命は変額保険の販売をすべて対面での販売に限定しています。インターネット経由の申し込みはできません。

変額保険はいずれも変動のあるリスク商品です。パンフレットなどに記載されている利率が必ず達成できるわけではないため、より慎重な判断が求められます。保険のプロにリスクなどをしっかり説明してもらい、加入を判断しましょう。

メットライフ生命の特徴

健康な人は割引になる

保険には「公平の原則」というものがあります。保険金の支払い可能性の高い加入者(例えば危険な職業に就いているなど)は保険の加入を断ったり、あるいは割り増し保険料を求めたりすることです。加入者間の不公平な取り扱いを防ぐ目的があります。

逆にいえば保険金の支払い可能性が低い方は安い保険料でよいため、メットライフ生命は健康な人の保険料を割り引きするサービスを行っています。

すべての保険で健康割引があるわけではありませんが、上述した「スーパー割引定期保険」は適用があります。「健康には自信がある!」という方は一度チェックしてみましょう。

外貨建保険の保障

保険に外貨を利用すると、保険会社は日本円より高い利率で運用することができます。日本は金利がとても低い状態で、保険の運用の参考になる「標準利率」は2017年4月に1%から0.25%まで引き下げられました。これでは保険加入者に多くのお金を還元することは難しい状態です。

米ドルなど、外貨建ての保険の場合は比較的高い利率で運用することができます。メットライフ生命の「ドルスマートS」は積立利率を最低3%保障しています。

外貨建て保険は為替のリスクに注意しましょう。外貨でどれだけ増えても、日本円に変えるときに増加分を超える円高が起こっていると損をしてしまう可能性があります。

女性特有の保障あり

メットライフ生命の「フレキシィS【女性専用タイプ】」は、通常の医療費の保障に加え、女性特有の病気が原因の場合は保険金を上乗せで払ってくれます。女性特有の病気とは、子宮平滑筋腫や妊娠・出産時のトラブルなどです。女性ならではの病気をより手厚く保障してくれるので、女性にやさしい保険といえるでしょう。

注意したいのは、すべての治療が保険の支払い対象になるわけではないということです。「免責事項」など、保険金が支払われない事由が約款などに記載されています。必ず確認しておきましょう。

メットライフは有力な選択肢の1つ

国内の保険会社より認知度は低いかもしれませんが、メットライフ生命の保険は十分充実しているといえるでしょう。自分にぴったりの保険を見つけるためには選択肢は多い方がいいです。メットライフを選択肢の1つに加えてみてはいかがでしょうか。

文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)/fuelle

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