2020年1月14日14時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円が110円を超えてきた。年明け以降、ソレイマニ司令官殺害で緊張が高まったが、イランが抑制的対応をとったことで状況は収束している。年末年始に円高に向かったのは、昨年2019年のようにフラッシュクラッシュがあるかもしれないというのが1つ、そしてもう一つは今回の殺害事件が理由だった。だが、この2つの要素はもう消えたので、おそらく目先はリスクオン的な展開が続くのではないかとみている。よって米ドル/円やクロス円の押し目買いになるだろう。しかし110円を突破したことで目先のストップロスはある程度つけているため、ここからはゆっくりの展開を想定。

現在の為替相場の戦略やスタンス

現在のリスクとしては、米国株が割高の水準に入ってきていることだ。また今年2020年の最大のリスクは米国の大統領選挙における、左派候補の躍進。もし仮に民主党の左派系候補の勝利の可能性が高まった場合、金融市場は非常に不安定になる可能性がある。大統領選は来月2月から本格的に活動が始まるため、それ以降の左派候補の支持率の高まりによる金融市場の混乱には注意が必要だ。2月に向けては、じわっと円安方向。そしてリスクオンでバイオンディップながらも、2月以降は大統領選挙の動向をみながらという感じになりそうだ。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。