「VAN LIFE<バンライフ>」という言葉をご存じでしょうか。バンライフとは、その名の通り箱型の車「バン」とともに、人生「ライフ」を送ることです。こう言うと車上生活や車中泊のことと思う人もいるかもしれませんが、従来の車上生活とは異なる新しいライフスタイルなのです。新たな暮らしと旅のスタイルを実現するバンライフにはどんな魅力があるのでしょうか。
バンライファーは精神的な満足感を求める!
バンライフの第一歩は、生活のベースとなる車を選択し、過ごしやすく暮らしやすい空間に作り替えていくところから始まります。そして、その車を使って、遊ぶ、働く、くつろぐ、寝るなど一連の暮らしを実践します。「動く拠点」として車を利用し、旅をするように暮らしていきます。これが新たなライフスタイルであるバンライフです。最近、このバンライフが、特に若者の中で新たなライフスタイルの潮流になりつつあります。
バンライフを実践する「バンライファー」のスタイルはさまざまですが、バンライフを大きく分けると次の2つがあります。
- 自宅も持ちつつも、短期間、快適な暮らし空間を車内に作り、車で旅へと出かけるタイプ
- 住所や住民票などを実家や友人宅に置き、長期間仕事をしつつ、車を動く家にして、旅をしながら暮らすタイプ
従来、家を失ってしまい、仕方なく車で生活することが車上生活の主な理由でしたが、バンライファーは精神的な満足感を求めて、積極的に生活のベースを車に置くバンライフを選択しているのです。
また、バンライファーの仕事はさまざまです。現時点ではインターネットを使って収益を得る人たちが多いのですが、車に道具を積んで大工などの手仕事をする人たちもいます。今後は、富裕層が休日のレジャーとして選択するケースも多くなっていくと考えられます。
一体なぜ、いまバンライフが、1つのライフスタイルになりつつあるのでしょうか?
バンライフに人気が集まるのはなぜだろう?
バンライフが普及し始めている背景には、日本や世界各地に広がる価値観の多様化と、さまざまなライフスタイルがあってもおかしくないのではと考える若者が増えてきていることがあります。自然とともに自由に暮らせるという意味では、最高の贅沢という言い方ができます。
また、既存のテクノロジーに加えて、自動運転、5Gなど飛躍的に進化しつつあるテクノロジーとインフラの豊かさがバンライフを実現しやすいものにしているという背景もあります。
乗り物、インターネットを介した情報収集や発信、クラウドソーシング、ネットショッピング、パソコン、スマートフォンなど、あらゆる場所にいても快適な仕事を可能にするツールが普及しています。そして、日本には全国各地に道の駅や温泉をはじめとした休憩や入浴施設、そして食を調達できる食堂やコンビニなどがあります。全国各地、車で旅をしながらでも暮らせるのです。
「バンライフ」を支えるインフラも登場
これまで日本にはバンライファーが中長期滞在・連泊できるインフラ施設がありませんでした。しかし、2019年には、バンライフのプラットフォーム事業を手掛けるCarstayが、住める駐車場として「バンライフ・ステーション」を能登半島(石川県穴水町)にオープンするなど少しずつ動きが出てきています。シェアハウス・オフィスやコワーキングスペースを設けた施設内にあるキッチン・トイレ・浴室など、生活に必要となる設備を利用することもできます。
このような中長期滞在が可能なインフラ施設はこれが国内初の試みで、これからもバンライファーの増加に伴い増えていくことでしょう。
車を完全な生活拠点として仕事や人生を楽しむバンライファーは、まだまだ多くはありません。しかし、豊かな社会と自動車の未来の2つを見ても、今後、バンライフは広がる可能性があるでしょう。今では、バンライファー向けの車を購入できるようになり、自身で車内を改装せずにバンライフが送れるようになっています。
バンライフ、試してみてはいかがでしょう。(提供:JPRIME)
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