ポルシェ718シリーズに4リットル水平対向6気筒NAエンジンと6速MTを組み合わせた「718ケイマンGTS4.0」と「718ボクスターGTS4.0」を追加設定。車両価格は1072~1111万円
ポルシェ ジャパンは2月19日、718モデルレンジに新型「718ケイマンGTS4.0」と「718ボクスターGTS4.0」をラインアップし、同日より予約受注を開始した。車両価格は718ケイマンGTS4.0が1072万円、718ボクスターGTS4.0が1111万円に設定する。
718GTS4.0シリーズの最大の注目点は、レース用モデルの718ケイマンGT4/718スパイダーに搭載する"9A2 Evo"3995cc水平対向6気筒DOHCの自然吸気エンジンを、専用チューニングで搭載したことにある。ベースユニットと同様、燃料噴射システムのDFIにはピエゾ式インジェクションをセット。燃料噴射をきめ細かく設定し、燃焼プロセスをより向上させる。また、2つのレゾナンスバルブを備えた可変吸気システムを組み込み、シリンダー内のガス交換を最適化。さらに、負荷が低い状態では片側バンクのシリンダーを休止して燃料消費を低減するアダプティブシリンダーコントロールも内蔵した。同時に、排気系にはGT4由来のツインテールパイプ・スポーツエグゾーストシステムを装備する。最高出力は400ps(294kW)/7000rpm、最大トルクは420N・m/5000~6500rpmを発生。トランスミッションには専用セッティングの6速MTを組み合わせる。公表された最高速度は293km/h、0→100km/h加速は4.5秒を誇り、しかも新欧州サイクルでの燃費は10.8l/100km、CO2排出量は246g/kmという優秀な数値を達成した。
シャシー面については、車高を20mmほどローダウンさせるPASM(ポルシェアクティブサスペンションマネジメント)スポーツサスペンションを標準で設定。さらに、独立して選択可能なPSMスポーツモードを備えたポルシェスタビリティーマネジメント(PSM)、ポルシェアクティブドライブトレインマウント(PADM)、メカニカルリミテッドスリップリアディファレンシャルを備えたポルシェトルクベクトリング(PTV)などのパフォーマンス指向コンポーネントを標準で組み込んだ。一方、足もとにはサテングロスブラックの20インチ軽合金製ホイールと高性能タイヤ(前235/35ZR20、後265/35ZR20)を装着。そして、強化されたブレーキシステムにはクロスドリルドディスクとレッドに塗装したキャリパーを標準で装備し、さらにオプションとしてポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)を用意した。
エクステリアに関しては、スポイラーリップ、スポーツデザインフロントエプロンのエアインテーク、フロントフォグライトレンズ、リアライトレンズ、新設計のリアバンパー下部に、コントラストダークカラーによるディテールを採用したことがトピック。718GTS4.0シリーズ特有のスポーツ性や存在感を、目一杯に強調する。ボディサイズは718ケイマンGTS4.0が全長4405×全幅1801×全高1276mm/ホイールベース2475mm、718ボクスターGTS4.0が全長4391×全幅1801×全高1262mm/ホイールベース2475mmに設定した。
インテリアについては、ダークカラーのアルカンターラをスポーツシートプラスのセンターパネル、ステアリングホイールリム、センターコンソール、シフトレバー、両側ドアアームレストに採用してスポーティかつエレガントな雰囲気を創出した点が特徴。また、718ケイマンGTS4.0はAピラーとルーフライニングもアルカンターラで覆う。ほかにも、機能装備として高解像度7インチタッチスクリーンを備えたポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)と拡張されたトラックプレシジョンアプリを含むスポーツクロノパッケージを装備。日本仕様にはリアルタイム交通情報を備えたオンラインナビゲーションモジュール、ボイスコントロール、Porsche Connectも設定している。
(提供:CAR and DRIVER)