ホンダが2モーターハイブリッドシステムを搭載した新型アコードを発売。車両価格は465万に設定
ホンダは2月20日、10代目となる新型アコードを発表し、翌21日に発売した。車種展開は「EX」の1グレード構成で、車両価格は465万円に設定する。
10代目アコードは「ABSOLUTE CONFIDENCE―絶対的な自信、純然たる信頼―」を商品コンセプトに据え、3つのキーワード、すなわち動感のある美しいスタイル、高品位で直感的な動的性能、自信/品格に満ちたアップスケール・クオリティの具現化を目指して開発された。
エクステリアについては、磨き上げた走りの性能からイメージを膨らませ、動体としての在るべき姿を追求したスタイリングで構成し、アコードならではの上質感や走りのパフォーマンスを表現する。具体的には、ロングセラーモデルとしての自信を感じさせる力強く端正なフロントフェイスや、スポーティな走りを実現させ、かつゆるぎない安定感を創出する低重心なプロポーションなどを採用した。なお、ボディサイズは全長4900×全幅1860×全高1450mm/ホイールベース2830mmに設定。外板色はプラチナホワイトパール/クリスタルブラックパール/ルナシルバーメタリック/ブリリアントスポーティブルーメタリック/パッションレッドパールという5タイプをラインアップした。
内包するインテリアは、コンサートホールをイメージしてデザイン。ドアを開けた瞬間からドライビングを楽しむ間、そして降りた後も心地よい余韻を楽しめるような、上質なキャビン空間を演出する。また、見やすいインターフェイスや手のひらにフィットするステアリングホイールなど、操作性のよさと機能美の両立にもこだわり、五感のすべてで満足感を味わえる、しっとりとした大人の上質感を実現した。内装カラーはブラックとアイボリーの2タイプを用意する。
パッケージング自体は、アコードの強みである広々とした室内空間をより進化させたことがトピック。ボディの骨格変更やホイールベースの延長により、足もとや膝まわりなど、乗員の居住スペースをさらに広げ、室内空間に最上のゆとりを持たせた。さらに、インテリジェントパワーユニット(IPU)をこれまでのリアシート背面から後部座席の下へ配置変更することで、トランクルーム容量も大幅に拡大。ハイブリッドセダンではクラストップの573リットルの荷室スペースを実現した。
基本骨格に関しては、より軽量化し、剛性を高めた新世代プラットフォームとボディを採用。前マクファーソンストラット/後マルチリンクのシャシーには、ダンパーの減衰力を4輪独立で制御するアダプティブダンパーシステムを、アコードとして初採用する。また、ドライバーの気分やシチュエーションに合わせて車両特性を変えられるドライブモードには、従来モデルと同様のNORMAL、SPORTモードに加え、COMFORTモードを新たに追加。よりスムーズで静粛性の高いドライビングが楽しめるようにアレンジした。
パワートレインについては、2モーターならではの力強い加速と滑らかな走りを実現したホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載。原動機としてはLFB型1993cc直列4気筒DOHC16V・i-VTECアトキンソンサイクルエンジン(145ps/17.8kg・m)+H4型モーター(135kW/315N・m)+IPU(インテリジェントパワーユニット)+リチウムイオン電池で構成し、さまざまな場面で"走る喜び"が体感できる、リニアで軽快な走りと燃費性能を高次元でバランスさせる。その燃費性能については、WLTCモードで22.8km/リットル、JC08モードで30.0km/リットルを達成した。
高い衝突安全性能と先進の安全運転支援技術を具現化したことも新型アコードの特徴だ。衝突安全では、新世代プラットフォームやボディの採用により、全方位に対してより優れた衝撃吸収・分散構造を実現。安全運転支援の面では、衝突軽減ブレーキ(CMBS)/誤発進抑制機能/歩行者事故低減ステアリング/先行車発進お知らせ機能/標識認識機能/路外逸脱抑制機能/渋滞追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)/LKAS(車線維持支援システム)/後方誤発進抑制機能/オートハイビームで構成する最新の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を標準で装備した。
(提供:CAR and DRIVER)