BMWのプレミアムSUVのX5とクロスオーバーSUVのX6に4.4L・V8ガソリンターボエンジン搭載のMハイパフォーマンスモデルを新設定

BMWジャパンは3月12日、プレミアムSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)のX5とSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)のX6にMハイパフォーマンスモデル「X5 M」「X6 M」シリーズをラインアップし、同日より予約受注を開始した。車両価格はX5 M Competitionが1859万円、X6 M Competitionが1899万円に設定。ユーザーへの納車は本年4月以降を予定する。

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▲BMW X5 M Competition 価格:8SAT1859万円 パワーユニットに4394cc・V型8気筒DOHCツインパワーターボガソリンエンジン(625ps/750N・m)を搭載。駆動機構にはインテリジェント4輪駆動システムのM xドライブを採用する
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▲全長4955×全幅2015×全高1770mm/ホイールベース2970mm 車重2400kg 乗車定員5名 空力性能を向上させるM専用デザインのミラーキャップや精悍さを高めるM専用デザインのサイドギル、Mモデルらしい刺激的なサウンドを奏でるMスポーツ・エグゾーストシステムを装備する

 今回設定されたX5 M/X6 Mは、よりアグレッシブなスポーツ走行を想定したサーキット志向のCompetitionモデルだ。パワーユニットにはS63B44B型4394cc・V型8気筒DOHCツインパワーターボガソリンエンジンを搭載。最高出力は625ps/6000rpm、最大トルクは750N・m/1800~5860rpmを発生する。組み合わせるトランスミッションは専用セッティングのドライブロジック付8速Mステップトロニック(電子制御式8速AT)で、駆動機構にはインテリジェント4輪駆動システムのM xドライブを採用した。0→100km/h加速は3.8秒の俊足を誇る。

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▲M専用ステアリングおよびシフトレバー、最新のデジタルパネルを採用したBMWライブコックピット、M専用コンテンツが表示されるヘッドアップディスプレイを標準装備。日本導入モデルのX5 M Competitionのハンドル位置は右
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▲アグレッシブな走行でもドライバーの姿勢を支えるMマルチファンクション・シートを装着。表地はフルレザーメリノ/アルカンタラ・コンビネーション

 強力エンジンの搭載に合わせて、懸架機構にはMスポーツサスペンションを採用。また、駆動系にはMスポーツディファレンシャルを組み込む。そして、シューズには前10.5J×21Mライトアロイホイール(スタースポーク・スタイリング818M)+295/35ZR21タイヤ/後11.5J×22Mライトアロイホイール(同)+315/30ZR22タイヤを装着し、卓越したトラクション性能とハイパフォーマンスな走りを実現した。

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▲BMW X6 M Competition 価格:8SAT1899万円 パワートレインはX5 M Competitionと基本的に共通。懸架機構にはMスポーツサスペンションを採用する
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▲全長4955×全幅2020×全高1695mm/ホイールベース2970mm 車重2370kg 乗車定員5名 シューズには前10.5J×21Mライトアロイホイール+295/35ZR21タイヤ/後11.5J×22Mライトアロイホイール+315/30ZR22タイヤを装着

 エクステリアに関しては、Mモデルを象徴するダブルバーを配したブラックカラーのキドニーグリル、空力性能を向上させるM専用デザインのミラーキャップ、精悍さを高めるM専用デザインのサイドギルなどを取り入れたことがトピック。また、Mモデルらしい刺激的なサウンドを奏でるMスポーツ・エグゾーストシステム(ブラッククローム仕上げデュアルエグゾーストテールパイプ)も採用する。ボディサイズはX5 M Competitionが全長4955×全幅2015×全高1770mm/ホイールベース2970mm、X6 M Competitionが全長4955×全幅2020×全高1695mm/ホイールベース2970mmに設定した。

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▲最新のBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントやBMWコネクテッドドライブ・プロフェッショナルを装備。日本導入モデルのX6 M Competitionのハンドル位置は右/左の選択が可能

 一方でインテリアについては、サーキット志向モデルに相応しく、アグレッシブな走行でもドライバーの姿勢をしっかりと支えるMマルチファンクション・シート(運転席&助手席、バックレスト上部角度/バックレスト幅/バックレスト高さ/サイサポート調節機能、コンフォートヘッドレスト、Mロゴ付)やM専用ステアリングホイール(パドルシフト付)およびシフトレバー、最新のデジタルパネルを採用したBMWライブコックピット、M専用コンテンツが表示されるヘッドアップディスプレイを標準装備したことが訴求点。また、フルレザーメリノ/アルカンタラ・コンビネーションシート表地やクロスラインアルミ・インテリアトリム/パールクロームハイライト、BMW Individualのレザー・インストルメントパネルおよびアルカンタラアンソラジット・ルーフライニングなどを採用し、上質かつスポーティなキャビン空間を演出した。

 安全・運転支援機能の高度な拡充も2モデルの特徴だ。高速道路での渋滞時にドライバーをサポートする「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援システム」や直近の50m軌跡を記憶して通った道を自動で後退可能な「リバースアシスト」など、最新のシステムを豊富に採用。また、高性能3眼カメラや高性能プロセッサーおよびレーダー等を活用した先進のアクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)やレーンチェンジウォーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーンコントロールアシスト、サイドコリジョンプロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロストラフィックウォーニングなどを設定。さらに、最新のBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント(AI音声会話システム)やBMWコネクテッドドライブ・プロフェッショナルも装備している。

Writer:大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER