創業者が設計した栄光のレーシングカー「M6A」をオマージュしたマクラーレン・エルバのスペシャルモデルが見参!
英マクラーレン・オートモーティブは3月30日(現地時間)、アルティメットシリーズの新型モデル「エルバ(Elva)」をベースとした特別仕様のワンオフモデル「エルバM6A Theme by MSO」を発表した。
ベース車両の新型エルバは、マクラーレンの創始者であるブルース・マクラーレンが1960年代に設計したレーシングカー、マクラーレン・エルバM1シリーズをリスペクトして命名した、生産台数399台限定の新世代ロードスターである。基本骨格はカーボンファイバーコンポジットのモノコック構造で構成。フルオープンのボディカウルやシート骨格などもカーボン材で仕立てる。ミッドシップに搭載するパワーユニットは、マクラーレン・セナやセナGTRに採用したユニットと基本的に共通の3994cc・V型8気筒DOHCツインターボエンジンで、最高出力は815ps、最大トルクは800N・mを発生。トランスミッションには7速シームレスシフトギアボックス(DCT)を組み合わせて、後輪を駆動する。また、排気システムにはチタニウム材とインコネル合金材を採用したクアッドエグゾーストをセット。さらに、足回りには最新のリンク型油圧式フルアクティブサスペンションを組み込んだ。
今回ワンオフで製作した「エルバM6A Theme by MSO」は、マクラーレンのビスポーク部門であるMSOが手がけたスペシャルモデルで、創業者のブルース・マクラーレンが設計し、1967年にCan-Amチャレンジカップを制したレーシングマシンの「M6A」をオマージュして企画される。新型エルバの主要コンポーネントを基本に、エクステリアではM6Aをイメージしたオレンジのボディカラーやドゥーブグレーのストライプ、専用アレンジの外装パーツ、同じくオレンジで仕立てたブレーキキャリパー、ブルースのレースナンバーである"4"のゼッケン、細身の10スポークのダイヤモンドカットホイールなどを採用。インテリアでは、やはりオレンジカラーで仕立てたメーターフード/センターパネル/ドアパネルに、ホワイトレザー表地のフルバケットシートを特別装備した。
なお、ベース車両の特徴であるスプリッター上部中央に設置した大きなインレットとフロントクラムシェルのアウトレットベント、上下に動くカーボンファイバー製ディフレクターで構成する世界初のマクラーレン・アクティブ・エア・マネージメント・システム(AAMS)、マクラーレン・トラック・テレメトリーやサテライト・ナビゲーションなどの情報を表示する8インチの高解像度タッチスクリーンといったアイテムは、引き続き採用している。
(提供:CAR and DRIVER)