アメリカ人ヘッドファンドマネージャーのジョージ・ソロス氏が考案したチャート。日・米通貨当局によるマネタリーベース(通貨供給量)の増減とドル・円相場の相関性を1つのグラフで示したもの。米国の通貨供給量が増えればドル安、日本の通貨供給量が増えれば円安になる傾向がある。またソロスチャートを長期スパンで見比べると、マネタリーベースと為替レートがほぼ同じように推移するという特徴がある。例えば、2007年から2012年にかけての円高ドル安傾向では、アメリカ合衆国のマネタリーベースの増加に連動して為替レートが推移している。日本銀行(日銀)が2013年4月に発表した金融緩和政策、いわゆる「異次元金融緩和」では、マネタリーベースを2年間で2倍に増やすとしている。これが実現されると日米のマネタリーベースの比率が変わり、ソロスチャートの通りに米ドル/円が推移すれば、円安へ向かうことになる。