MECE(ミーシー)とは、ビジネスのさまざまな場面で必要になる論理的思考法の1つです。これを理解しておくことで、客観的に情報や物事を分析することが可能になり、仕事にもプライベートにも役立てることができ、あらゆる問題を解決するためのアプローチとなります。MECEとは具体的にどんな手法なのか、解説していきます。

思考のフレームワークとして有名なMECE

MECE,問題解決請負人
(画像=SFIO CRACHO/Shutterstock.com)

MECEは、「ミーシー」または「ミッシー」と読み、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取った略語です。日本語に訳すと、「互いにダブりがなく、全体に漏れがない」となります。「モレなく、ダブりなく」のMECEという考え方は、1970年代に世界的に有名なコンサルティング会社マッキンゼー社のバーバラ・ミント氏が発案しました。

MECEは、問題点の洗い出しや正確な情報の収集・分析・整理などに用いられ、経営者やコンサルタントに必要な思考フレームワークとして有名です。ロジカルシンキング(論理的思考)で問題を解決するための基礎的な情報整理の技術と言えます。

汎用性が高く、仕事にもプライベートにも使えるMECE

MECEのアプローチの基本は、問題解決に当たって、構成要素を分類し、それぞれをブレークダウンし続け、実施するべき具体的なアクションを見つけ出すことです。この時、構成要素に漏れ、ダブりがないようにすることが重要です。

例えば痩せたいという場合に、MECEでは「カロリーの摂取を控える」「カロリーを消費する」「代謝を上げて自動的にカロリーを減らす身体にする」といったように、3つの構成要素を設定します。具体的にはそれぞれに対して、カロリーを控えるための食事制限、カロリーを消費するための運動、代謝を上げるための栄養摂取や筋トレといった取り組みを設定します。

さらに、食事制限で言えば間食をなくす、炭水化物を減らすなど、どんどん具体策を挙げていくわけです。痩せるためにカロリーを軸に置くことに異論があるかもしれませんが、カロリーという対象に対しては、漏れやダブりがなく向き合える策として、注目できるでしょう。

漏れやダブりのある情報は、物事を正しく把握できない

一般に、情報を収集した時に漏れがある状態では、本来必要である情報が不足しているため、正しく物事を把握できません。また、ダブりがある状態では分類があいまいなため、全体がとらえにくくなり、重複した調査は手間もコストもかかりやすいです。

そんな時MECEを活用することで、漏れやダブりを防げます。MECEは正確な答えを導き出すために、市場調査を始めとしたさまざまなケースに役立ちます。

網羅的に十分な情報を得るためにMECEを活用する

MECEを活用する際は、最初に情報収集の目的を設定します。例えば、マーケティング対策として、「自社サービスを利用している顧客の属性別ニーズを知ること」だったとします。

次に目的に沿って、どういう切り口で構成要素を分けるのかを決めていきます。仮に女性限定のエステ店にかかわる情報収集の場合、属性を「年齢」ではなく、女子大生、社会人、主婦、パート・アルバイトといった切り口にしてしまうと、中にはパートの主婦、女子大生のアルバイトといったダブりが生じるほか、無職の成人女性や定年後の婦人といった漏れが生じてきます。

ダブりについては、見える事象のため、後で気づきやすく修正しやすいですが、漏れに関してはいったん必要な情報が抜けてしまうと、最後まで気づかないままとなることがあります。そのため、分析結果にズレが生じかねません。この場合、切り口を20歳未満、20歳~30歳、30~40歳といった各年代別の「年齢」にすると抜け漏れがありません。

また、年齢の切り口のほか、顧客のニーズを予算別に把握したい場合「月々の美容にかける予算」などの切り口を設定します。この2つの切り口を設定し、合わせて分析することで、目的の「自社サービスを利用している顧客の属性別ニーズを知ること」の判断材料がそろい、求める分析結果につながっていきます。

MECEを、新しい人間関係において信頼を勝ち取る技術とする

MECEでは、目的に対する答えを導き出すために、全体をどういう切り口で構成要素を分け、どんな情報を収集すればよいのかを、意識して設定することが必要です。この時、漏れやダブりがないかチェックします。

ロジカルシンキングの基礎であるMECEの真意は「全体をとらえた上で、目的に沿って、いくつかの分類に正しく分けること」です。上手に使えば、物事を論理的に分類し、分析できるので、ビジネスシーンに限らず、日常的な問題解決に応用できます。

新しい人や仕事との出会いの多いシーズンです。MECEをいま一度おさらいし、仕事でもプライベートでも、問題解決請負人として評価を高めていきましょう。(提供:JPRIME


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