イオン銀行のメリット・デメリット！マイステージの上げ方

イオン銀行は、イオンをよく利用する人にだけメリットのある銀行だと思っていませんか？　実は、イオン銀行は、ふだんイオンを利用しない人にとっても、十分メリットのある銀行です。イオン銀行のメリット・デメリットをお伝えします。

イオン銀行の最大のメリット！金利0.1％も！？

(画像=Yulia Grigoryeva/Shutterstock.com)

イオン銀行の普通預金金利は最大で0.1％です（2020年4月29日までは0.15％）。主なネット銀行の普通預金の最大金利が下表の通りですから、イオン銀行の金利が他行に比べて高いことが分かります。参考までに、イオン銀行の定期預金金利も記載していますが、イオン銀行の普通預金の最大金利は定期預金よりも高くなっています。

しかし、この普通預金金利は誰にでも適用されるわけではありません。イオン銀行のスコアが150点以上という条件があります。イオン銀行では、対象取引ごとにスコアが設定されていて、取引をするごとに点数が貯まり、そのスコアに応じてステージが決まるのです。

金利0.1％が適用されるステージは、イオン銀行のスコアが150点以上の最も高いステージです。では、150点以上を獲得するには、どのような取引をすればよいでしょうか？例えば、1ヵ月間に以下の取引があれば150点を貯められます。

1. 給与受け取り　30点
   
2. 住宅ローンの残高がある　30点
   
3. イオンカード利用代金の引き落とし（4万～6万円未満）　30点
   
4. WAON利用（1万～2万円未満）　20点
   
5. WAONオートチャージ利用　10点
   
6. iDeCo掛け金の口座振替　30点

これらの取引があれば月間のスコアは150点になり、普通預金の金利が0.1％になります。ただし、4と5については、イオン銀行のキャッシュカードに付帯されているWAONのみ対象です。5については、オートチャージ設定をしているだけでは加点されません。オートチャージ額をふだんの利用額以上に設定していると、1ヵ月の間にオートチャージされないこともありますから、利用額とオートチャージ額のバランスが大切です。

イオン銀行をさらにお得に利用するための「Myステージ」とは？

Myステージとは、対象取引のスコアによって決定されるランクのことです。ステージは、ブロンズステージからプラチナステージまで全部で4つあり、最も低いブロンズステージなら必要なスコアは20点です。

表（イオン銀行ホームページ「イオン銀行Myステージ」より著者作成）

給与受取口座をイオン銀行にすれば、30点獲得できますから、これだけでブロンズステージに上がれます。普通預金の金利が0.1％になるのは、プラチナステージで、ステージが上がるにつれ、特典も大きくなります。特典が適用されるのは、取引月の翌々月です。例えば、1月に取引をしたら、2月に判定が行われ、3月に特典が適用されるというスケジュールです。

イオン銀行のホームページでは、各対象取引の点数が公開されていますし、自分のスコアを計算できるMyステージシミュレーションがありますから、気になる人は試してみてはいかがでしょうか。

イオン銀行は他にも多くのメリットがある

多くの銀行が15時閉店、土日は休業という中、イオン銀行は365日営業しています。営業時間は店舗によって異なりますが、イオンモール幕張新都心店では、21時まで営業を行っています。仕事帰りでも立ち寄れますし、買い物ついでにも立ち寄ることができ、利用しやすい店舗形態ですね。

ATM利用手数料は、24時間365日無料です。他行のATM利用手数料もステージによって月1～5回、時間外であっても無料になるのも大きなメリットです。

また、キャンペーンが多いのも魅力です。住宅ローンに関するキャンペーン、イオンカードやイオン銀行アプリ利用者に対するキャンペーンなど、さまざまなキャンペーンが開催されています。

イオン銀行のデメリット

イオン銀行を利用するデメリットは、3つあります。

定期預金の金利が普通預金と同程度

普通預金の金利はMyステージが上がるにつれて高くなるのですが、定期預金の金利は、積立式定期預金を除き、シルバー以上のステージの普通預金金利よりも低くなっています。

他行宛て振込手数料が高め

ATMで現金による振り込みを行う場合、イオン銀行宛てでも220円（5万円未満の場合）、他行宛てなら最大660円がかかります。

ランクを上げないとメリットを享受できない

Myステージの特典のメリットは大きいですが、そもそもMyステージに該当しなければ、メリットは少ないといえます。また、ステージのランクが低ければ、大きなメリットは得られないでしょう。

近くにATMがあるかを調べてから開設してみて

イオン銀行のATMは、イオンやマックスバリュ、ミニストップなどに設置されています。これらのATMでは、24時間365日手数料無料で利用できます。しかし、それ以外にも、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行のATMなら時間帯によっては無料で利用できます。

ゆうちょ銀行は、都心から地方まで全国どこにでもあります。さらに、ローソン、ファミリーマートなどのコンビニATMでも利用できます。利用しやすいATMが自分の行動範囲に設置されているかを確認して、口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

文・前田菜緒（1級ファイナンシャルプランナー、FPオフィス　And　Asset）／fuelle

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