こんにちは、Centです。

今回は、世界のスマホ事情を中国経済の目線で詳しくデータを見ていこうと思います。

世界の株価は、あしもとで回復してきていて、5Gキャリアなどの銘柄は軒並み指数をアウトパフォームしています。

そんなに調子がいいのか???

少し疑問に思ったので世界のデータを集めてみました。

あなたの、今後の株式投資の参考になればと思います。

それでは今日もお付き合いください。

アウトパフォーム:

日経平均株価やTOPIXなどの指数に対して、ある銘柄の一定期間の収益率が上回っている(上回りそうな)ことを言います。 呼び方は他にアウトパフォーマンスとも呼ばれます。

世界のスマホ出荷(1-3月)

それでは、まずは2020年世界のスマホの出荷台数にどのような変化があったか?見ていきましょう。

結論から言うと、世界のスマホの販売台数は、2桁の減少となりました。

中国では直近ではプラス成長になっていて回復局面に入ってきてはいますが、まだまだ楽観視できない状況といえるでしょう。

世界のスマートフォン出荷台数:

20年1-3月に前年同期比11.7%減(2億7580万台) 過去最大の落ち込み

この数字はもちろん、コロナウイルスの感染拡大が主な原因と考えられています。

そして、スマホの世界出荷の約4分の1を占める中国では、1‐3月期は20%減になりました。

さらに、中国の工場が生産活動を停止したのが原因でサプライチェーンがうまく機能しなくなってしまい、アメリカでは16%、ヨーロッパでは18%の減少になりました。

サプライチェーンとは :

PC、電化製品、衣服、食品など実体のあるモノには製造から販売といった共通した流れがあります。サプライチェーンとは、いわばこの流れ全体を指す言葉です。

しかし、中国では4月の販売台数が前年同月比で17%の増加を記録しています。

とはいえ、欧米を中心としてまだまだ、コロナによるパンデミックは予断を許さない状況になっています。

5Gへの期待から、キャリア系などの銘柄の動きは指数をアウトパフォームしている状況ですが2020年通年でのスマホ出荷台数の前年比プラスという目標は達成が困難な状況にまでなってしまっています。

スマホの抱える需給問題

コロナパンデミックの初期段階では、中国の生産活動停止によって供給サイドの障害が最大の問題だった。

しかし、3月に入ると問題は需要側へと移行してきた感がある。

消費の落ち込みによって、スマホ製造各社は20年の事業戦略の修正が必須となっています。

確かに、都市ロックダウンや、各国の隔離措置などの先の見えない不確実な状態で修正するのはとても困難な状況ですね。

三月の中国スマホ販売の増加に関しても、需要が増えて数字が改善したというよりは、むしろ1-2月に落ち込んだ分の反動で数字が改善したとみるほうが自然でしょうね。

IDC Japan株式会社の見解

IDCは、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供する企業です。

https://www.idc.com/jp

2月末の段階では、IDCは20年通年の世界スマホ出荷台数を「前年比2.3%減」(13億台をやや上回る水準)と予想しています。

上期に関しては前年同期比10.6%減との見通しを示したが、状況次第ではこの先、さらに予想値の下方修正をしなくてはならないかもしれない。

IDCは5月4日、世界のIT消費に関する20年の予測を前年比5.1%減に下方修正したが、これは1月時点で設定した予測値「5.1%増」から、3度目の引き下げだった。

Investing.com
(画像=Investing.com)

シャオミとvivoが強い理由

1-3月の世界シェアを見ると、前期に1位に浮上したアップルが再び3位に後退しています。

そしてサムスン、華為技術(ファーウェイ)が“2強”に戻った。

しかし、注目してほしいところは2点あります。

1点目はサムスン、ファーウェイの出荷台数が前年同期比で2桁減少する中、アップルは「iPhone 11」人気を追い風に、前年同期比0.4%の微減でとどまっている点。

そして2点目は、4位、5位の小米集団(01810)とvivoに至っては6%、7%のプラス成長を確保している点です。

シャオミ

中国国内の出荷台数が34%減と大きく落ち込む中、都市封鎖前のインドで新型「Poco」「Redmi」を投入したことが世界出荷の伸びにつながった。

そして、初めて10%を超える世界シェアを獲得した。

vivo

OPPOを抜いてトップ5に返り咲いたが、こちらもインドでの成功に支えられた格好。

ただ、インドへの依存度が高い小米集団、vivoの場合は、インドのコロナ感染状況や都市封鎖などが4月以降の数字には注目しておきたいところ。

ファーウェイの抱える問題

注目されるのは2位のファーウェイ。

世界シェアは17.8%と、3位アップル(11.8%)を引き離す数字となったが、1-3月の出荷台数は前年同期比17.1%減。

ところで、中国国内での販売台数が4.4%減にとどまったことから、中国以外の海外での販売台数がかなり苦戦を強いられている。

IDC発表値から計算すると、1-3月の海外出荷は30%減程度。

その背景には、こんなニュースがありました。

グーグル、欧州でGmailなど「Android」アプリ搭載メーカーに課金へ–独禁法違反裁定受け

欧州などでのコロナ感染拡大だけでなく、グーグルのアプリ搭載が基本的に不可能となったことが響いた。

さらに、アメリカも制裁緩和への動きは一切見られませんね。

ファーウェイにとってはまだまだ逆風が続きそうですね。

5G機種の世界シェアと中国シェア

5G対応スマホ限定で1-3月世界シェアを見ていきましょう。

サムスンは販売台数830万台で世界トップ。 (世界シェアは34.4%)

ファーウェイは800万台 (世界シェアは33.2%)

3位vivo(12.0%)、4位シャオミ(10.4%)、5位OPPO(5.0%)

5Gスマホをまだ投入していないアップルを除けば、ほぼスマホ全体のシェア上位と同じ顔ぶれだった。

中国国内の状況

ファーウェイにとっては、中国での5Gサービスの開始に伴う対応機種の需要増が追い風になっています。

ファーウェイの1-3月のスマホ中国国内出荷は前年同期比4.4%減の2840万台。

中国国内シェアは1年前の35.5%から42.6%へ上昇したが、5G対応機種のシェアはそれ以上になっています。

1-3月にはなんと55.4%と、2位vivoの14.4%を大きく上回り、まさにファーウェイ1強!

また、2-4位のvivo(14.4%)、OPPO(13.9%)、小米(13.3%)の3社合計シェアは約42%にしかならない。

5G参入をしていないアップルを除けば、国内“4強”が5Gスマホ市場を分け合うところに、今後アップルがどの参入できるのかに注目したいところです。

アップルの今後の動き

報道レベルの話なので、確実性は薄いですが(アップルはよく、予定の変更をするので、、、)

アップルは5G対応のiPhoneを投入するために、急ピッチで準備を進めているといわれています。

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道では、5G対応「iPhone12」の今秋発売を目指しているとの記事も出ています。

投資家は、アップルの動きからは目を離してはいけませんww

今日も読んでいただきありがとうございます。

あなたの投資のヒントになれば幸いです。

著者:香港投資家セント

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(提供:Investing.comより)