プロミスで借り換えを検討しているなら、複数の借金を一本化できるおまとめローンがあります。逆にプロミスからの借り換えを検討している場合は、銀行が用意しているおまとめローンもあります。今回は、プロミスへの借り換えとプロミスからの借り換えについてそれぞれの特徴やメリットデメリットについてまとめました。

複数の借入先をまとめたいと考えている人は、ぜひご一読ください。

プロミスへの借り換えなら即日融資も可能なおまとめローンを検討

プロミス ,借り換え
(画像=PIXTA)

カードローンやクレジットカードのキャッシング残高を複数抱えていて急いで借金を一本化したい場合、プロミスへの借り換えは解決方法の一つです。プロミスの提供するおまとめローンは、自動契約機または店頭窓口で申込すると最短即日融資も可能なローン商品となっています。ローンの審査はありますが、パートやアルバイト、自営業の場合でも一定の安定した収入があればおまとめローンの申込は可能です。

プロミスのおまとめローンにはどのような特徴があり、使い勝手はどの程度良いのかについても見ていきましょう。

プロミスのおまとめローン概要と利用方法

プロミスのおまとめローンについて概要と利用方法を具体的に説明します。

1 融資額と返済回数など

プロミスのおまとめローンの融資額・返済回数などの基本情報は以下の通りです。

融資額 最高300万円
返済回数 1~120回
借入金利 6.3~17.8%(実質年率)
返済方式 単一金利の元利均等返済方式
返済期間 最終借入後最長10年
返済期日 5日、15日、25日、末日
ただし三井住友銀行・ジャパンネット銀行以外の
金融機関で口座振替を行う場合は5日固定
申込条件 年齢20~65歳以下で安定した収入のある人
学生・主婦でもパートやアルバイトで
一定の収入があれば申込可能、自営業者も可能
追加融資 不可能

プロミスのおまとめローンの大きな特徴で押さえておきたいポイントは、「融資額が最高300万円まで」「正社員でなくても申込できる」という2点です。銀行のおまとめローンを検討していたけど正社員ではないため申込をあきらめた……という人にとって、プロミスのおまとめローンは検討の価値があります。また、返済方式は単一金利の元利均等返済方式のため、元金を毎月減らすことが可能です。

どの金融機関のおまとめローンもそうですが、借入残高を減らすためのローンなので、毎月確実に元金を支払う仕組みになっています。

2 借り換え対象となるローンの種類は「貸金業者」の無担保ローン

プロミスのおまとめローンが借り換え対象とするローンの種類は、貸金業者の無担保ローンです。プロミスのような消費者金融業者のカードローンやクレジットカードのキャッシング枠での借入金が借り換え対象となります。逆に銀行のカードローンや教育ローンなどの目的別ローン、住宅ローンなどの有担保ローンは、プロミスのおまとめローンでは借り換え対象外です。

3 追加融資はできない返済専用のローン

追加融資はできない返済専用となる点もプロミスのおまとめローンの大きな特徴です。借金の完済を目指すためには、「追加融資ができないほうがいい」という場合は問題ありません。しかし、おまとめした結果、まとめたカード会社のカードを解約してしまい、いざというときの出費に備えられず心配な人にとっては気になる点です。

4 おまとめローン申込の流れ

おまとめローンの申込は、以下の3パターンで行うことができます。

・自動契約機(最短即日融資も可能)
・店頭窓口(最短即日融資も可能)
・プロミスコール(電話)

おまとめローン申し込みの流れは、それぞれ以下の通りです。

1.それぞれの申込方法を利用しておまとめローン申込の意思を伝える
2.自動契約機と店頭窓口ではその場で申し込むとすぐに審査、電話でも審査が行われる
3.審査を通過したら必要書類を申込者へ届ける。自動契約機と店頭窓口ではその場で即日、電話の場合郵送
4.自動契約機と店頭窓口では書類を作成してすぐに提出、電話の場合はこちらから返送
5.審査通過した場合は連絡があり借入先の貸金業者へプロミスから直接振込(申込者名義で)

プロミスからの借り換えで銀行のおまとめローンを検討したいケース

では、プロミスからの借り換えで銀行のおまとめローンを検討したいケースとしてはどのようなものがあるでしょうか。銀行のおまとめローンが有利な点を4つ解説します。

1 プロミスのおまとめ対象外の銀行カードローンもまとめたい場合

銀行のおまとめローンは、金融機関によっても異なりますがプロミスのおまとめ対象外となってしまう銀行のカードローンにも対応しています。その他は、プロミスのおまとめローンと大差はありません。しかし、銀行のカードローンを利用していて借入をまとめたい人にとっては、非常に大きな違いです。有担保ローンや目的別ローンは、元々金利が低く銀行のおまとめローンを利用しても利息節約の効果はありません。

むしろ金利が高くなってしまうケースもあるのでプロミスのおまとめローン同様、おまとめの対象外です。

2 プロミスよりも低金利での借り換え先を探している場合

プロミスのおまとめローンは、通常の無担保ローンに比べて金利が低い傾向です。しかし、銀行のおまとめローンは、さらに金利設定が低いケースもあります。そのため、「少しでも低金利で借り換えしたい」と考えている場合、銀行のおまとめローンはひと通りチェックしておきたいところです。

3 借金がすでに300万円以上ある場合

プロミスのおまとめローンは融資額の上限が300万円です。そもそも借入残高が300万円以上ある人の場合、プロミスのおまとめローンでは借入金を一本化できません。300万円を超える借入金がある場合は、銀行のおまとめローンの中から借入金全額を借り換えできる可能性のあるローンを探す必要があります。

4 借り換えにスピードを求めない場合

プロミスのおまとめローンに比べると銀行のおまとめローンは融資実行までに少々時間がかかる可能性があります。必要書類のやりとりに郵送が挟まる場合は、その分時間がかかると考えてください。即日融資までを求めない場合は、銀行のおまとめローンも検討してみる価値はあります。

借り換えでプロミスや銀行のおまとめローンを申し込む際の注意点

借り換えでプロミスや銀行のおまとめローンを申込する際に注意したい点について解説します。注意点は4つあるため、順番にチェックしましょう。

1 個人信用情報に事故情報が記載されていないか

おまとめローンに限らず新たにお金を借りる際、金融機関やカード会社は必ず個人信用情報を照会してクレジット関連の利用履歴を確認します。個人信用情報には、これまで利用してきたすべての会社や金融機関の利用履歴があり支払い状況・自己破産や任意整理などの金融事故などの情報が数年間保管されています。

個人信用情報は、個人信用情報機関(日本では3機関ある)に情報開示を要求することで有料での確認が可能です。おまとめローンを申込前に自分の個人信用情報を確認して事故情報や支払い状況に問題のある記載がないかどうか確認しておくと良いでしょう。日本にある3つの個人信用情報機関は以下の通りです。

・全国銀行個人信用情報センター(KSC)
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)
・株式会社日本信用情報機構(JICC)

2 プロミスや銀行などおまとめローン利用先での返済に滞りはないか

プロミスや銀行などおまとめローン利用先の会社で過去何度か軽微な延滞を繰り返している人は要注意です。個人信用情報には掲載されていなくても社内で「何度も延滞を繰り返している人」という情報が共有されてしまい、おまとめローンの審査通過が難しくなる可能性があります。少なくとも半年間、できれば1年以上は確実に返済を続けて信用をコツコツと取り戻すようにしてからおまとめローンに申込することを検討しましょう。

3 他社での借入が急速に増えていないか

ここ最近、他社での借入が急速に増えているとお金に困っているとみなされ、おまとめローンの審査に悪影響を与える可能性があります。新規にローンを組む前は、他社のローン利用は控えるほうがいいでしょう。

4 おまとめローンを返済するだけの収入があるか

おまとめローンでまとめた金額を「毎月確実に返済するだけの収入があるか」という点も審査では必ず見られる点です。おまとめローンは、借入を少しでも減らす目的の借り換えローンであり総量規制の対象外とされています。その分融資額も年収の3分の1以上借りられる可能性はありますが、毎月の返済額を着実に支払えるだけの収入がないと、せっかくおまとめをしても完済が難しくなってしまうでしょう。

プロミスのおまとめローンの場合、「申込時点で指定された融資額の融資が可能かどうか」ということを審査します。自身の収入の範囲内で支払いを続けられるだけの融資額をよく検討して申請するようにしましょう。

プロミスのおまとめローンに向いている人

借入金の借り換えを検討する際、プロミスのおまとめローンに向いている人の特徴を4つ挙げます。

1 借り換えを急いでいる人

何らかの理由で「借り換え」「おまとめ」を急いでいる人ならプロミスのおまとめローンが向いています。近くに自動契約機またはプロミスの実店舗があることが条件ですが、午前中に手続きを始めればスムーズな場合即日融資も十分可能でしょう。

2 おまとめ金額が300万円以内で貸金業者からの借入のみの人

「おまとめ金額が300万円以内」「すべての借入金が貸金業者から」という人もプロミスのおまとめローンに向いています。比較的少額の借金をあちこちでしている人は、プロミスでのおまとめローンを検討してください。

3 プロミスで期日通りに返済を続けてきた既存ユーザー

プロミスを長い間利用してきたユーザーにとってもプロミスのおまとめローンはおすすめです。なぜなら長くプロミスの支払いを確実に済ませていれば「この人なら支払いを最後まで続けてくれる」という信頼や返済実績を得ている可能性が高いからです。

4 安定した収入はあるが正社員ではないという人

安定した収入があるが自営業者やパート・アルバイトのため、銀行のおまとめローンを利用できない人もいます。正社員として働けていない人にとってもプロミスのおまとめローンなら申込することが可能です。正社員でなくても安定した収入がある場合は、プロミスのおまとめローンを利用することを検討してみてください。

銀行のおまとめローンに向いている人

では、銀行のおまとめローンを利用するのに向いている人も列挙します。自分はプロミスのおまとめローンを利用して借り換えをするか、それとも銀行のおまとめローンにするか、じっくり検討してみてください。

1 できる限り低い金利のおまとめローンを探している人

銀行のおまとめローンは、比較的低い金利を設定しているケースが多く見られます。例えば、楽天銀行でおまとめローンにも使える楽天スーパーローンは、年1.9~14.5%(2020年6月時点通常金利)となっており一番高い金利でも14.5%とプロミスのおまとめローンに比べて低い設定です。また、住信SBIネット銀行のフリーローンも年3.775~12.0%(2020年6月1日時点)と低金利となっています。

2 正社員で銀行への借り換え審査を通過しやすい年収がある人

銀行のおまとめローンは金利の低さが魅力ですが、その分審査が厳しい傾向です。例えば、東京スター銀行のおまとめローンは、プロミスでは対象となっているパートやアルバイト、自営業者は申込することができません。逆にいえば正社員でそれなりに高い年収がある人は、銀行のおまとめローンの審査を通過しやすいといえます。

このような条件の人がおまとめローンを検討しているなら銀行のおまとめローンを検討してみてはいかがでしょうか。

3 銀行の無担保ローンも借りていて借入総額が300万円を超える人

銀行の無担保ローンを借りていて借入総額が300万円を超える人は、プロミスのおまとめローンを利用した借入金の一本化ができません。この場合は、「銀行のおまとめローンを検討する」「アイフルのおまとめローンである『おまとめMAX』『かりかえMAX 』」なども検討すると良いでしょう。

特徴を理解しつつ、自身に適したおまとめローンを検討しよう

「プロミスへの借り換え」および「プロミスからの借り換え」で、おまとめローンを利用する場合の特徴と使い分けについて解説しました。プロミスのおまとめローンは、即日融資を希望する人やパート・アルバイドで安定した収入がある人に利用しやすい特徴があります。一方、銀行のおまとめローンは、低金利で融資額が大きく正社員である程度年収が高い人に向いています。

それぞれの特徴を確認しつつ「プロミスのおまとめローンを利用するか」「銀行その他のおまとめローンを利用するか」を検討してみてくださいね。

文・藤森みすず
大手Slerにてシステムエンジニアを経験後、フリーランスのライターに。FX・保険・不動産・フィンテックなど、金融に関する記事を多く手掛ける。プライベートでは旅と写真をこよなく愛す。

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