プロミスの返済は、数多くの方法に対応していてそれぞれに特徴があります。ただ返済するときに「どの方法を選べばいいのか」と戸惑う人もいるのではないでしょうか。今回は、プロミスでの返済について基礎知識として利息と元金の関係、返済日などを解説しつつ具体的な返済方法とその特徴について紹介します。
返済に遅れそうな場合や遅れてしまった後の対処方法、早く完済するための方法についても紹介しますのでプロミスのカードローンを利用する人は、ぜひチェックしてくださいね。
プロミスの返済期日と利息・返済方式
プロミスのカードローンを利用した後、返済するための基礎知識として返済方法や返済日の考え方、利息と返済方式の内容を解説します。
1約定返済と随時返済
一般的にカードローンの返済方法には、約定返済(やくじょうへんさい)と随時返済(ずいじへんさい)の2種類があります。約定返済とは、契約時に決められた月1回の返済日に決められた約定返済額を返済する方法です。随時返済は、約定返済とは別に追加で返済する方法のことを指します。返済手段はいろいろと選択可能です。
口座振替は、毎月の約定返済日が来ると自動的に指定した銀行口座から引き落とされるため、約定返済を忘れる心配はありません。一方、口座振替以外の返済手段は自分で返済日に支払う必要があります。返済日よりも前倒しで支払うとカード会社によっては随時返済とみなされてしまう場合もあるので注意しましょう。
2初回の返済期日と2回目以降の返済期日
プロミスの場合、約定返済の返済期日は、毎月5日、15日、25日、末日の中から利用者自身が自由に選択できます。初回の返済期日は「借入日の翌月の返済期日」となる決まりです。例えば、毎月5日を返済期日に選んだ場合、5月10日に借入したら6月5日が初回の返済期日、7月5日が2回目の返済期日になります。
5月10日に借入して初回返済期日の6月5日より前(6月4日まで)に約定返済額分を口座振替以外の手段で返済する場合、プロミスでは約定返済になります。この場合、2回目の返済期日は7月5日です。
3利息と返済方式
元金に対する利息の割合を金利といい利息は実際に支払う金利分の金額のことです。プロミスのフリーキャッシングは、借入利率4.5~17.8%(実質年率)が適用されます。また利息計算は日数計算です。さらにプロミスの返済方式は「残高スライド元利定額返済方式」といい借入残高に応じて毎月の返済金額が変動します。返済金額の計算方法は以下の通りです。
借入後残高 | 返済金額 | 返済回数 |
---|---|---|
30万円以下 | 借入後残高×3.61%(1,000円未満切り上げ) | ~36回 |
30万円超過 ~100万円以下 |
借入後残高×2.53%(1,000円未満切り上げ) | ~60回 |
100万円超過 | 借入後残高×1.99%(1,000円未満切り上げ) | ~80回 |
残高スライド元利定額返済方式は、返済当初にどうしても利息を多く支払うことになり総支払額が多くなりがちな点は要注意です。
プロミスの返済方法7種類とその特徴
プロミスには、返済方法が7種類あります。それぞれの手数料と取扱時間の一覧は以下の通りです。
返済方法 | 手数料 | 取扱時間 |
---|---|---|
インターネット決済 | 0円 | 24時間いつでも ただし以下のメンテナンス中は利用不可 ・毎週日曜日23:00~月曜日7:00 ・毎月第3日曜日0:00~6:00、 および前日土曜日の23:00~24:00 ・各金融機関メンテナンス日 |
口座振替(口フリ) | 0円 | 自動引き落とし |
プロミス店頭窓口 | 0円 | 店舗の営業時間内 |
プロミスATM | 0円 | 設置店舗の営業時間内 |
ファミリーマート(ファミポート) | 0円 | 24時間いつでも |
銀行振込 | 利用する銀行により異なる | 振込に利用する銀行の営業時間 |
提携ATM | 提携先により異なる | 提携ATMの稼働時間 |
1インターネット決済
プロミスインターネット会員サービスサイトより約1,100以上(2020年6月時点)ある提携金融機関を利用して決済する方法です。システムメンテナンスの時間を除いては土日祝関係なく24時間支払い可能で手数料もかかりません。
2口座振替
契約後にプロミスインターネット会員サービスより手続きを行うと毎月自動的に無料で口座振替ができるサービスです。三井住友銀行・ジャパンネット銀行の場合は、毎月5日、15日、25日、末日の中から返済期日を選べます。しかし、それ以外の金融機関からの口座振替を選んだ場合、返済期日は5日固定となるため注意しましょう。
3プロミス店頭窓口
全国にあるプロミスの店頭窓口で直接返済する方法です。手数料は無料で返済方法を変えたい場合など返済について相談したい場合には店頭窓口で相談できます。店舗の営業時間(多くは平日10:00~18:00)にしか利用できず店舗までいかなければいけない点はデメリットです。
4プロミスATM
全国にあるプロミスのATMから返済する方法で手数料は無料です。店舗が営業時間外であってもATMは稼働している場合があり、土日祝でも支払えます。
5ファミリーマート(ファミポート)
ファミリーマート設置のマルチメディア端末「ファミポート」からも無料で返済できます。ただし借入は行えず返済のみです。
6銀行振込
街中にある近くの銀行から振り込みによる返済も可能です。手数料は、利用者が負担する必要があり利用する銀行により異なります。
7提携ATM
プロミスと提携しているコンビニや銀行のATMからの返済も可能です。手数料は、利用者が負担する必要があり利用するATMの種類や返済金額により異なります。
銀行振込による返済の手順(ATM・会員サイト)
銀行振込をATMからする場合と会員サイトからする場合は、手順が少々異なります。それぞれの手順は以下の通りです。
返済方法 | ATM | 会員サイト |
---|---|---|
返済手順 | 1振込先口座を確認 2利用したいATMへ行き 「振込」メニュー選択 3現金またはキャッシュカードでの 振込のどちらかを選択 4暗証番号の入力 5振込先口座を入力 6支払金額を入力 7振込完了 |
1プロミスの公式サイトから 会員サイトへログイン 2「お借入れ・ ご返済のお手続き」メニューを選択 3「インターネット返済」 ボタンをクリック 4返済額を指定 5自分の利用している 銀行口座へログイン 6振込を実行する 7プロミスの画面が出たら完了 |
1ATMから銀行振込で返済する場合のプロミス口座確認方法
ATMから銀行振込で返済する場合、振込先口座は利用者ごとに異なるため、振込先の確認が必要になります。振込先口座の確認方法は、以下の2通りです。
・会員サービスで確認
・プロミスコール(0120-24-0365)へ電話確認
銀行振込を利用したい人は、どちらかの方法で振込先を事前に確認しておきましょう。
2返済単位と銀行振込による返済の注意点
返済単位は1円以上から可能です。ただしATMを利用して現金で振り込むかつATMによって硬貨が扱えない場合は実質1,000円以上からとなります。また銀行振込や提携ATMを利用して返済する場合、一度に支払える金額に上限があるため注意が必要です。1回の操作での上限額、1日での上限額があります。そこまでの大金を一気に返済することはないかもしれませんが、念のため注意してください。
銀行振込による借入の手順(ATM・会員サイト)
プロミスでは、返済だけでなく会員サイトやATMから手続きをしての借入もできます。借入手順は以下の通りです。
借入方法 | 会員サイト | 電話 |
---|---|---|
借入手順 | 1プロミスの公式サイトから 会員サイトへログイン 2振込先口座登録 3「キャッシングのサービス」 メニュー選択 4「瞬フリ(振込キャッシング)」 ボタンをクリック 5借入希望額を入力 6振込内容を確認し実行 7振込先口座への振込を確認して完了 |
1プロミスコール(0120-24-0365)へ電話 2オペレーター対応を選択 3オペレーターに振込先口座の登録と 振込融資を希望することを伝える 4振込先口座への振込を確認して完了 |
1借入単位と銀行振込による借入の注意点
借入できる単位は、1円以上1円未満です。銀行振込による借入は、ATMや店舗に出向かなくても良い分便利ですが、いくつか注意点があります。
・毎週月曜日の0:00~7:00サービス停止時間がある
・三井住友銀行は上記プラス毎週日曜日21:00~翌月曜日7:00もサービス停止
・休日・祝日などの場合は翌営業日の振込となる
急ぎの入金を希望する場合は、特に注意して早めに振込手続きを済ませましょう。
プロミスの返済が可能な提携ATM
プロミスの返済が可能な提携ATMについて提携先ごとの手数料・取扱時間は以下の通りです。
提携先 | 可能操作 | 手数料 | 取扱時間 |
---|---|---|---|
三井住友銀行 | 借入・返済 | 0円 | ・毎週月曜0:00~7:00 ・システムメンテナンス時 |
セブン銀行 | 1万円以下110円 1万円超220円 |
||
ローソン銀行 | |||
コンビニATM 「E-netATM」 |
|||
ゆうちょ銀行 | |||
三井住友銀行 第三銀行 三菱UFJ銀行 福岡銀行 西日本シティ銀行 熊本銀行 イオン銀行 東京スター銀行 横浜銀行 |
各金融機関の 定める手数料 |
各金融機関の 取扱時間 |
このほか親和銀行・広島銀行・八十二銀行では、返済できませんが借入は可能です。
プロミスで返済に遅れそうな場合と遅れた場合の対処法
プロミスでの返済に遅れると実際にどうなるのか、遅れそうな場合の対処法についても確認しておきましょう。
1返済に遅れるとどうなる?
返済に遅れると遅れた日数分、遅延損害金を支払うことが必要です。長期間延滞した場合や約定返済日に何度も遅れるようなことがあると追加借入ができなくなるなどの影響が出ます。さらに個人信用情報機関のCICに金融事故情報として記載され他社での借入にも支障が出かねません。そのため約定返済日には絶対遅れないようにしてください。
2返済に遅れそうな場合の対処法
返済に遅れそうな場合は、まず期日前にプロミスコール(0120-24-0365)に電話連絡をして対策を相談してください。返済期日から14日以内の入金が可能な場合は、自動音声応答でも登録可能です。
3返済遅れにならないようにする方法
返済遅れにならないようにするには、会員サイトにある「ご返済日お知らせメール」機能を利用して返済日を忘れないようにすることから始めましょう。また、返済期日を給与振込直後のタイミングにできるなら契約を変更することも検討してみてください。口座振替の場合、返済期日を毎月5日以外にしたいなら銀行口座を三井住友銀行またはジャパンネット銀行に変更することも一考の余地があります。
利用金額ごとの返済金額シミュレーション
実際に利用金額ごとの返済金額をシミュレーションしてみましょう。
【例】
50万円をフリーキャッシング(借入利率17.8%)で借入した場合
利息金額の計算式は、以下の通りです。
利息=借入残元金×利率÷365×借入日数(借入当日除く)
【返済期間1年】
1年(12回)で返済する場合、毎月の返済額は4万5,792円で、総支払額は54万9,503円です。
【返済期間5年】
5年(60回)で返済する場合、毎月の返済額は1万2,642円で総支払額は75万8,514円となります。
このように返済期間が長いと毎月の返済額は少なくなりますが、総支払額は20万円以上も差がついてしまいます。
プロミスで返済を早く終わらせるには繰上返済・一括返済を
プロミスの採用している「残高スライド元利定額返済方式」で毎月の返済額だけを支払っていると完済には時間がかかります。なぜなら毎月一定額を支払っていても利息のほうが多いため、元金がなかなか減らないからです。早く完済するためには、余裕のあるときに追加で繰上返済したり一括返済をして元金を減らしたりするのが近道でしょう。元金を減らすことで支払利息も節約できます。
プロミスの返済シミュレーションページを活用して無理のない程度に毎月の支払額を増やして少しでも早く完済するように検討してみてください。
返済期日には遅れないように対応しよう
プロミスの返済について基本的なことから返済に遅れそうな場合の対処法、早く完済する方法までを見てきました。返済期日に何度か遅れるとある日急に追加融資ができなくなるなどの不具合が生じるため、返済期日には絶対に遅れないようにしましょう。またプロミスは残高スライド元利定額返済方式を採用しています。
そのため返済当初はどうしても利息をたくさん支払うことになり、総支払額が多くなりがちです。毎月の約定返済額だけを支払っているとなかなか返済が終わらないため、無理のない程度に返済額を約定返済額より多くして元金を減らして早期完済を目指しましょう。
文・藤森みすず
大手Slerにてシステムエンジニアを経験後、フリーランスのライターに。FX・保険・不動産・フィンテックなど、金融に関する記事を多く手掛ける。
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