2020年6月26日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日25日(木)の米国株は終日に渡り方向感に乏しい展開。テキサス州を筆頭に新型コロナ感染拡大により、終日に渡り方向感に乏しい展開となった米国株だが、終盤に上昇。NYダウは1.2%上昇した。新型コロナ感染第2波に関しては、不安な材料が増えている。テキサス州は新型コロナ感染者と入院患者の急増を受けて経済活動の段階的な再開を一時停止。報道によれば、ヒューストン地域の病院で、集中治療室の受け入れ能力が限界に達したとのこと。また、米Appleはヒューストンに続き、フロリダ州で14店舗を封鎖すると発表。

現在の為替相場の戦略やスタンス

新型コロナ感染拡大の報道は米国株にとってネガティブな材料なのだが、本邦の四半期末が近いことで、本邦機関投資家から日本株と米ドル/円の買いが断続的に持ち込まれており、下げ止まり。23日(火)には「ソフトバンクグループがTモバイル株を売却する」との正式報道で、マーケットが米ドル/円を106.07円までドルを売り込んだが、短期的にはこのタイミングで「buy the facts」となり米ドル/円はボトムアウト。月末に向け、米ドル/円はもう一段踏み上がる可能性が残っており、その戻りが米ドル/円の売りの好機になるのではないかと想定。米ドル/円の戻り待ち。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。