2020年6月26日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

すでにソフトバンクグループ(SBG)は、資産圧縮の一環として、TモバイルUSに対する出資分の最大3分の2を約2.2兆円で売却と発表している。先週23日(火)、この円転(外貨売り、円買い)への思わくから、米ドル/円が急落、短期的なストップロスを巻き込み、週安値106.08円をつける場面があった。その後は回復、足元で107円超え水準で推移する。

現在の為替相場の戦略やスタンス

SBGが仮に円転するとして、相場はどの程度動くのか。2011年8月、日銀の約4.5兆円のドル買い、円売り介入で、米ドル/円は約3円弱押し上げられたことを考慮すると、2.2兆円のインパクトは精々1円と少しだろう。そもそも、円転が終わっている、円転を必要としない可能性も含めると、この先の影響は限りなく限定的とみる。今週は7月3日(金)が米国では独立記念日で休日(7月4日の独立記念日の振替)、雇用統計も2日(木)に前倒し発表予定。先月発表の5月分は、予想を上回るポジティブサプライズとなり、株価は急回復をみせた。今回の6月分も、大きな改善が予想されているが、予想から大きくブレる展開には注意したい。為替市場は早くも夏枯れ。以下のレンジ取引を軸としたい。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で106.00~108.00円、ユーロ/米ドルで1.1100~1.1300ドル、ユーロ/円で119.00~121.50円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。