2020年6月30日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
トランプ米大統領の支持率が下がっている。このままでは、バイデン氏が勝利しそうな勢いだ。これまでは実際のところ、トランプ氏の大統領就任後、株価が上がってきているため、もしバイデン氏が勝利したら株価が崩れるかもしれない。現在はコロナではさほどドルは売られず、失業率関連でも売られなくなっている。以前のように失業率が改善する感じでもないが、悪ければ悪いでリスクオフのドル買いになってしまい、やはり行き場のないお金はドルに流れ込むのだと、結局は信用のある通貨に流れるのだと、実感せざるを得ない。
現在の為替相場の戦略やスタンス
28日(日)に想定していた米ドル/円の予想レンジは106.00~108.00円で、108円に近いところで引きつけて売りからをイメージしていた。しかし、やはり上にシフトして予想レンジを106.50~108.50円、戦略は108円台を待って売りからに変更したい。現在、ドルストレートの通貨を見ると、例えばユーロ/米ドルなども跳ね上がったものが下がってきているような状況だが、流れから行くとドル買いが強まると、ユーロ/米ドルは1.1200ドルを割って下がっていく方向のようだ。よってクロス円の方向感が特に出ない。ドルが堅調でドルストレートでのドル買いが強い流れだが、米ドル/円に関していえば、108円台は売っていきたい。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。