暗号資産のカード決済企業「Swipe」が、Binanceの出資を受け入れる方針であることがわかった。
30日、暗号資産メディア「THE BLOCK」が報道した。
報道によると、出資が正式に決まればBinanceはSwipeの筆頭株主になる見通しだ。
現時点でBinanceの出資額は明らかにされていない。
Swipeは、ビットコインやイーサリアム、リップル、ライトコインなど様々な暗号資産を保管することができるウォレットアプリ「Swipe Wallet」や、VISAデビットカード「Swipe Visa Debitcards」を提供しているスタートアップ企業だ。
特に、Swipe Visa Debitcardsはイギリスやユーロを中心に世界各国で5千万人のユーザーがいる。
また今年、5月には韓国のサムスンとも提携し、アジアにも進出したことが複数のメディアで報じられた。
今回、BinanceがSwipeに出資し技術協力を得ることで、同取引所が発行する予定の独自ブランドカード「Binance card」にVISAの機能が実装されることになる模様だ。
THE BLOCKによると、早ければ、今週にも正式な出資発表が行われるという。
今年3月、BinanceはビットコインとBNBが利用できるデビットカード「Binance Card」の制作を発表。
すでに4月からβ版をマレーシアで発行している。
正式にBinanceの出資が決まれば、Binance CardはSwipeのVISAデビットカードを経由し、全世界200の地域・計4600万店舗のVISA加盟店で利用が可能だ。
Binanceは、3月にBinance Cardの計画を発表した際「通常のカードの支払い機能を実装し、さらに多くのサービス展開を考えている」と発表していた。
また28日、Binanceは現物の取引システムを大幅に刷新したことを明らかにした。
CEOのCZ氏はTwitter上で、「2年の歳月をかけて暗号資産の取引システムをアップグレードしました。これにより取引スピードが10倍以上になり、全てのパフォーマンスが改善されました」と発言した。Binance Cardについては一切触れていないなかったが、Swipeに出資が決まれば同氏のTwitterで、いち早く発表されるのではないだろうか。(提供:月刊暗号資産)