初代シビック・タイプRを想起させるイエローのボディカラーを纏った改良版シビック・タイプR「リミテッド・エディション」が鈴鹿サーキットにおいてFFモデル最速となる2分23秒993のラップタイムを記録

 ホンダは7月9日、改良版シビック・タイプRをベースに軽さと速さをさらに研ぎ澄ました「シビック・タイプR・リミテッド・エディション(Limited Edition)」が、鈴鹿サーキットでFFモデル最速となる2分23秒993のラップタイムを叩き出したと発表した。

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▲ホンダ・シビック・タイプR・リミテッド・エディションは“TYPE R”の原点に立ち返り、軽量化や専用装備により、ピュアスポーツ性能をさらに追求した高性能バージョンだ。今回の鈴鹿サーキットでのタイムアタックは、最終的な性能評価のための走行テストの一環として行われた

 シビック・タイプR・リミテッド・エディションは、“TYPE R”の原点に立ち返り、軽量化や専用装備により、ピュアスポーツ性能をさらに追求した高性能バージョンだ。同時に、初代シビック・タイプRを想起させるイエローカラーの「サンライトイエローⅡ」の外板色を採用し、歴史と進化を感じる究極の“操る喜び”を目指している。また、ルーフやドアミラー、エアインテークはブラックで彩って鮮やかなコントラストを演出。さらに、足もとにはBBS製20インチ鍛造アルミホイール+ハイグリップ20インチタイヤ(ミシュランPILOT SPORT CUP2、245/30ZR20)を装着し、合わせてアダプティブ・ダンパー・システムとEPSに専用セッティングを施した。

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▲“世界屈指のサーキット”といわれる鈴鹿サーキットにおいて、FFモデル最速となる2分23秒993のラップタイムを記録した
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▲足もとにはBBS製20インチ鍛造アルミホイール+ハイグリップ20インチタイヤ(ミシュランPILOT SPORT CUP2)を装着する
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▲高速コーナリング中でも確実かつ軽快に操れる6速MTの新シフトノブを採用

 今回の鈴鹿サーキットでのタイムアタックは、最終的な性能評価のための走行テストの一環として、量産前の最終開発車両で行われる。それまでのFFモデル最速ラップタイムは2019年11月にルノーの「メガーヌR.S.トロフィーR」が記録した2分25秒454。これをシビック・タイプR・リミテッド・エディションは1秒461も短縮したわけだ。

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▲リミテッド・エディションは初代シビック・タイプRを想起させるイエローカラーの「サンライトイエローⅡ」の外板色にブラックのアクセントカラーを纏う

 シビック・タイプRの開発責任者の任に就く柿沼秀樹氏は、「今回のモデルチェンジでは、Hondaモータースポーツ開発の要であるHRD Sakuraとタッグを組みながら速さを磨き上げ、“世界屈指のサーキット”といわれる鈴鹿サーキットで、歴代シビック・タイプR最速の足跡を刻みました。Hondaの考える理想のスポーツカーにまた一歩近づくことができたと確信しています」とコメントしている。

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▲リミテッド・エディションはアダプティブ・ダンパー・システムとEPSに専用セッティングを施す

 なお、改良版のシビック・タイプRおよびシビック・タイプR・リミテッド・エディションは、新型コロナウイルスの感染症拡大に伴う英国のHonda of The U.K.Manufacturing Ltd.における生産活動への影響により、今夏からの発売を延期している。新しい発売日は、決定次第、改めてアナウンスされる予定だ。

Writer:大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER