ニューヨークに拠点を構える米投資会社Grayscale(グレースケール)が、第2四半期の資金流入額が9億5,080万ドル(約1,018億円)となったことを発表した。

これは今年の第1四半期に記録した当時の過去最高額である5億3,370万ドル(約570億円)の約2倍となる。

グレースケールによると、ヘッジファンドを中心とする機関投資家の割合は、2020年第2四半期の同社におけるビットコインおよび暗号資産ファンドへの投資の84%を占め、前12ヶ月間の81%から増加しているという。

グレースケール
(画像=Shutterstock)

最も人気のある暗号資産はビットコインで、投資額の83%を占めているようだ。他の暗号資産への関心も高く、イーサリアムが資金流入総額の15%近くを占めたという。これは四半期ベースで過去最高の割合とのことだ。

同社はビットコイン・ファンドへの需要が高いことを「ポジティブ」な傾向と捉えている。

一方、グレースケールのマネージング・ディレクターであるMichael Sonnenshein(マイケル・ソンネンシェイン)氏は、「グレースケールのビットコイン・ファンドに投資している人は、ビットコインをずっと保有しているわけではない」と説明。また、「ビットコイン関連商品における需要の伸び率と、ビットコイン価格の伸び率を比較することは、市場全体の需要と供給を明確にする上で必要なものだ」と強調した。

今回グレースケールが公表したレポートによると、同社の投資家はビットコイン以外の暗号資産へ投資を分散させており、アルトコイン信託への資金流入額は過去1年間で650%近く増加している。

2020年の第2四半期には、機関投資家の81%が複数の暗号資産に分散投資をしたという。

同社の暗号資産ファンドに対する投資家の需要が急増している背景には、新型コロナウイルスの感染拡大と、その経済的ダメージを相殺するために行われた政府および中央銀行の大規模な景気刺激策がある。

昨今の経済状況は、暗号資産の拡大を後押ししていると言えそうだ。 (提供:月刊暗号資産