新世代のアウディRS3が待望の日本デビュー。RS3スポーツバックは8月18日、RS3セダンは9月15日より発売
アウディ・ジャパンは7月21日、プレミアムコンパクトスポーツの新型RS3を日本市場で発売すると発表した。車種展開はRS3スポーツバック(850万円)とRS3セダン(869万円)の2タイプを設定。販売はRS3スポーツバックが8月18日、RS3セダンが9月15日より開始する。
新型RS3は、プレミアムコンパクトモデルのA3シリーズのハイエンドスポーツグレードに位置。また、ツーリングカーレースのTCRカテゴリーに参戦するRS3 LMSのベース車両となるRS3セダンは、レーシングカーのRS3 LMSのストリートバージョンにも位置づけられる、モータースポーツ直系のコンパクト高性能セダンというキャラクターを有している。
パワーユニットについては、アルミ製クランクケースの採用など多数の設計変更を図って約26kgの軽量化を果たした“2.5TSFI”2480cc直列5気筒DOHC直噴インタークーラー付ターボガソリンエンジンを搭載。最高出力は従来比33psアップの400ps/5850~7000rpm、最大トルクは15Nmアップの480Nm/1700~5850rpmを発生する。トランスミッションには専用セッティングの7速Sトロニックを組み合わせ、駆動機構には電子油圧制御式の多板クラッチを内蔵して前後アクスルにトルクを可変配分するquattro(クワトロ)フルタイム4WDを採用。性能面では、0→100km/h加速が4.1秒、最高速度がスピードリミッター作動で280km/hと公表している。
基本骨格には改良版のMQBプラットフォームを採用。シャシーには強化タイプの前マクファーソンストラット/後4リンクを組み込み、オプションとしてサスペンションの減衰力を走行状況に応じてコントロールし、かつ好みの特性も選べる専用設定のAudiマグネティックライドを用意する。シューズには235/35R19タイヤに5アームローターデザイン(スポーツバック)/5アームブレードデザイン(セダン)Audi Sport製19インチアルミホイールをセット。また、ステアリングの切れ角に応じて操舵特性が変化し、鋭いコーナリングを実現するプログレッシブステアリングや、好みの走行特性に切り替えることができるAudiドライブセレクトも装備した。
エクステリアに関しては、ワイド&ローなフォルムにクーペのようなルーフライン、サイドを走るトルネードラインやダイナミックライン、マットアルミニウムスタイリングパッケージなどによって、RSモデルならではの精悍でスポーティなルックスを創出したことがトピック。ディテールにもこだわり、フロントビューにはマトリクスLEDヘッドライトやダイナミックターンインディケーター、立体感のあるハニカムデザインのシングルフレームグリルと下部に配されるquattroロゴ、空力特性を高めたうえで迫力も増した形状のRSバンパーなどを、リアセクションにはLEDテールライトやダイナミックターンインディケーター、専用デザインのディフューザーとスポイラー、RSバンパーなどを特別装備する。外装カラーは新色のキャラミグリーンのほか、ナルドグレー、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリックの4色をラインアップ。ボディサイズはRS3スポーツバックが全長4335×全幅1800×全高1440mm/ホイールベース2480mm、RS3セダンが全長4480×全幅1800×全高1380mm/ホイールベース2480mmに設定した。
内包するインテリアは、ファインナッパレザーダイヤモンドステッチングのRSスポーツシート、レッドアクセントリング付きエアコン吹き出し口、レッドステッチ入りフロアマットなどを特別装備。また、アウディの上位モデルから受け継がれた10.25インチのフル液晶ディスプレイ式デジタルインストルメントクラスターやタッチスクリーンを備えたMMI(マルチメディア インターフェース)も装備する。さらに、メーターパネル全体が12.3インチのディスプレイとなったバーチャルコックピットは、RS専用のスポーツモードでエンジン回転計を中央に配し、シフトライト、Gメーター、タイヤプレッシャーモニタリングを表示する仕組みとした。
(提供:CAR and DRIVER)