2020年8月3日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週7月31日(金)、ユーロ/米ドルは2年2カ月ぶりの高値1.1909ドルまで上伸した。その後は週末を控えた金曜でもあり、利益確定の売り優勢のなか、反落となったが、終わってみれば週足では6週続伸、堅調さを維持する。

現在の為替相場の戦略やスタンス

この3年程度のユーロ/米ドルの値動きを振り返ると、2018年2月に1.2555ドルの高値を示現後に反落。2020年3月にかけて1.0636ドルまで下落している。この間はほぼ右肩下がりと典型的なベア・マーケット(弱気相場)で、要した期間は25カ月だった。その後は反転上昇、誰がみても疑いようがないブル・マーケット(強気相場)となったが、その期間は5カ月弱と始まったばかりだ。ただ、上昇速度が速かった分、調整局面を迎えるのは半ば当然だろう。中長期の投資家や、世界の中央銀行が、金利の消えた米ドルを手放す動きが静かに進行している現状を踏まえると、再度ベア・マーケットに転じる可能性は極めて低い。ユーロ/米ドルは節目の1.15ドルを超えて上昇に弾みがついたわけで、当面この水準を下回ることはないだろう。中長期での1.20ドル超えを視野に、押し目はしっかり拾っておきたい。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で104.50~107.00円、ユーロ/米ドルで1.1650~1.1960ドル、ユーロ/円で123.00~125.50円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。