アウディの電気自動車“e-tron”シリーズの新型SUVクーペ「e-tronスポーツバック」が日本市場で9月17日に発表されるとアナウンス。サポーターには柴咲コウさんを起用

 アウディ・ジャパンは7月31日、電気自動車のe-tronファミリーの新型SUVクーペ「e-tronスポーツバック(e-tron Sportback)」を日本市場で9月17日に発表すると予告した。

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▲アウディe-tronスポーツバック 日本市場では本年9月17日に発表予定。まず「55クワトロ」が導入される

 アウディのBEV(バッテリー エレクトリック ビークル)戦略の中核を担う新型EVのe-tronスポーツバックは、本国で「55クワトロ(55 quattro)」と「50クワトロ(50 quattro)」グレードを設定するが、日本市場にはまず「55クワトロ」が導入される。パワーユニットには通常で最高出力265kW/最大トルク561Nm、ブーストモード使用時で同300kW/664Nmを絞り出す電気モーターを前後アクスルに搭載し、電動4輪駆動を構成。0→100km/h加速は通常で6.6秒、ブーストモード使用時で5.7秒に達し、最高速度は電子的に200km/h制限とした。
 駆動用バッテリーには95kWhの大容量を確保したリチウムイオンバッテリーを採用し、パッセンジャーセルの下に幅広い平らなブロックとして設置される。航続可能距離は最大400km以上を実現した。一方、充電については普通AC(交流 200V)充電器と、主として公共の急速DC(直流)充電器に対応する。公共の充電器としては、全国に設置されているCHAdeMO規格の急速充電器(出力50kWまで)を利用可能。しかもe-tronスポーツバックでは、通常SOC(使用可能電力量)のゼロから100%まで最大出力で充電し続けることはできず、バッテリーを保護するためにはセルの温度や充電状態によって充電速度を落とさなくてはならないところ、非常に優れたバッテリー制御と温度管理により、急速充電器の場合でも満充電に近いレベルまで高速の充電スピードを維持できるシステムに仕立てている。

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▲パワーユニットには通常で最高出力265kW/最大トルク561Nm、ブーストモード使用時で同300kW/664Nmを絞り出す電気モーターを前後アクスルに搭載し、電動4輪駆動を構成する

 なおアウディ・ジャパンでは、より先進的にCO2削減へコミットできるよう、再生可能エネルギーを供給する「自然電力株式会社」と連携し、e-tronオーナーへの特典を用意。e-tronの購入にあたって自然電力が提供する「自然電力のでんき」との契約を結んだオーナーには、毎月1000円の電力料金割引が1年間提供される。また、発売時に52店舗を予定しているe-tronを取り扱う販売店に対しても、実質自然エネルギー100%の電力の使用を奨励する計画だ。そして、アウディ・ジャパンではe-tronの導入に即してAudi Charging Serviceを設定(1年目のみ無料、その後は5000円/年)。このサービスで提供される充電カードは全国約7800カ所の急速充電器のうち約86%をカバーする「合同会社 日本充電サービス(NCS)」加入の充電器で利用可能である。

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▲アウディ・ジャパンでは再生可能エネルギーを供給する「自然電力株式会社」と連携し、e-tronオーナーへの特典を用意する

 エクステリアに関しては、エレガントかつ筋肉質な4ドアSUVクーペのフォルムを纏ったことが特徴。細部のデザインも印象的で、フロント部にはプラチナムグレーで彩った開口部が極少の八角形シングフレームグリルやデイタイムランニングライトとして機能するマトリクスヘッドライト下端の4本のデザインエレメントなどを、サイドビューにはエネルギーセンター=駆動用バッテリーのある場所を暗示するシルに配したブラックパネルなどを、リアセクションにはエグゾーストテールパイプがないことを示す幅広の専用ディフューザーなどを組み込む。また、サイドミラーには革新的なバーチャルエクステリアミラーを装備した。ちなみに、本国仕様のボディサイズは全長4901×全幅1935×全高1616mm/ホイールベース2928mmに設定している。

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▲デザインとテクノロジーがシームレスに融合した、エレガントなラウンジのようなインテリア。日本導入モデルのハンドル位置は右

 内包するインテリアでは、デザインとテクノロジーがシームレスに融合した、エレガントなラウンジのような雰囲気を創出する。インストルメントパネルは左右いっぱいに弧を描いて伸び、運転席側にはバーチャルコックピットのカバーを一体化。そのディスプレイは、空間に浮いているようなアピアランスで演出している。

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▲日本のAudi e-tronサポーターには女優でアーティストの柴咲コウさんが起用される
Writer:大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER