「施されたら施し返す、恩返しです」という大和田取締役のセリフまで飛び出し、ますます人気上昇中のTBS日曜劇場『半沢直樹』の新シリーズ。

第3回の放送では、フォックスの逆買収に成功、電脳雑技集団の粉飾を突き止め、500億円もの追加融資を未然に防いだ半沢直樹。第4回では、東京中央銀行の本店へと復帰し、破綻寸前の帝国航空の再建を任されることになった。業界関係者も楽しみにしているというこのドラマをヒントに、コラムを書かせていただいた。

なお、ドラマを観ていない読者には申し訳ないが、あらすじは割愛させていただく。(ZUU online-magazine編集長 三枝裕介)

黒崎検査官も飛びつく!?顧客に株を売買させる手段とは

はじめての外国株。外貨取引で有利に立ち回るポイントとは
(画像=moonrise/stock.adobe.com)

主人公の半沢直樹(堺雅人)だけではなく、宿敵の大和田常務(香川照之)や証券営業部長の伊佐山(市川猿之助)など、大声で怒鳴り合うシーンが目立つこのドラマ。最近では、パワハラなどの問題もあり、あまり見かけなくなった光景だが、一昔前の証券会社では頻繁に怒号が飛び交っていたという。バブル期に大手証券会社の営業マンだった知人に電話で話を聞いた。

「成績があがらない社員は、いつも営業フロアで怒鳴られていた。半べそをかきながら、デスクの下に隠れて営業の電話をかけている社員もいたね。大手証券会社は、30歳くらいまで頑張れば年収1000万円プレイヤーになれるんだけど、身体を壊したり、精神的なストレスから退社する社員が後を絶たなかった。新卒で入社し、30歳まで残るのは10人に1人くらいの割合だったかな。とにかく、どんな手段を使っても顧客に株を売買させることだけを考えていた」(元・大手証券会社の営業マン)

当時は、ネット証券などは存在せず、株を買うには証券会社の担当営業マンに電話をかけて注文していた。彼がいう「どんな手段を使っても」というのが少し気になるが……。

「いろいろ問題もあるので詳しくは話せないけど、たとえば、証券会社の支店ごとに売り上げの競争みたいなものがあった。都内のある支店では顧客にAという銘柄を推奨し買わせていた。一方、ライバル支店ではBという銘柄を買わせていた。お互いの支店では顧客に利益確定の売りを勧めたかったのだが、一斉に売り物が出てしまうと株価が急落してしまう。そこで支店同士が協力して、お互いの顧客の株をクロス売買させた」(前出の営業マン)

今となっては真実は闇の中だが、それこそ「証券取引等監視委員会事務局証券検査課統括検査官」という長い肩書きの黒崎駿一(片岡愛之助)が飛びつきそうな案件だ。

ネットでもツッコミ…『半沢直樹』のありえない「下げ幅」

暴落
(画像=Getty Images)

第3回の放送では、半沢のリークにより「フォックス、投資失敗で巨額損失か?」とのニュースが流れた。この報道を受けてフォックス株が急落していくのだが、「フォックス株、11時現在、600円下げた121円!大暴落です」というセリフがあった。