2020年8月18日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。（提供：羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
日本のお盆休み中、ゴールドの価格が、高値から一度崩れる展開があった。その際、ユーロ/米ドルも1.17ドル割れを試すかという局面があったのだが、ゴールドが高値から数％も下落しているにもかかわらず、ユーロ/米ドルはほとんど下落せずだった。これはやはり、基調としてのユーロの強さ、ドルの弱さが表れていたのだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円については、107.00円までタッチしたが、米国の長期金利が0.7％まで上昇したのと歩調を合わせていた面もあったようだ。ただ、この金利上昇は、米国の長期国債、10年債や30年債の入札に合わせて上昇した面があり、今は入札が終わっているので、入札の終了と同時に10年債で0.7％を再び割り込んできている。となると米ドル/円はやはり107.00円が限界だったという気がする。全体的にドル下落の流れは変わらなさそうだ。ユーロ/米ドルは高値近辺まで来ているが、引き続き全体的にドルの安値余地を探る展開となりそうだ。また今週20日(木)日本時間未明のFOMC議事録はやはり、なんだかんだ言ってもハト派的内容となるだろう。ユーロ/米ドルの1.1900～1.2000ドルは重いところで強いレジスタンスだと思うが、じりじりと上がっていくのではないだろうか。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年～1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い（ひつじかい） FXトレーダー＆ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。
