2020年8月19日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週の注目はゴールド。高値をつけて、一度急落したゴールドが再び2000ドル台を回復。要因はバリック・ゴールドをはじめ、ニューモントやキンロス・ゴールド、ハーモニー・ゴールド・マイニングなど金鉱山株が急伸したこと。これはウォーレン・バフェット氏がポートフォリオにバリックを加えたことが好感された模様。


・金鉱株が軒並み上昇、バフェット氏のバリック組み入れを好感
今週初め、一昨日17日(月)の米国株式市場でカナダの金鉱山大手のバリック・ゴールドの株価が急伸し、2013年2月以来の高値を付けた。終値は11.6%高の30.13ドル。著名資産家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイがポートフォリオに同社を加えたことが好感された。当局への14日(金)の届け出によれば、バークシャーは6月末時点でバリック株を2090万株保有。17日(月)の米株市場では、ニューモントやキンロス・ゴールド、ハーモニー・ゴールド・マイニングなど他の金鉱株も軒並み上昇した。
・バークシャー、銀行株保有減らし産金のバリックに新規投資-4~6月
バフェット氏は過去、金への投資について、農場や企業と違って生産性がないことを理由に注意を促していた。カナダの金鉱会社フォスタービル・サウス・エクスプロレーションのブライアン・スルザーチャック最高経営責任者(CEO)は「バフェット氏の金鉱株投資は明らかに非常に興味深いことであり、一般的な関心も少し高まるだろう」と電話インタビューで述べた。
(出所:ブルームバーグ)


現在の為替相場の戦略やスタンス

ゴールドの上昇に連れ、静かにドル安が進行。豪ドル/米ドルも0.72ドル台を回復し、本日19日(水)午前11時過ぎ時点で0.7259ドルまで上昇。ユーロ/米ドルも2年ぶりの高値まで上昇。豪ドル/米ドルは200週SMAが位置している0.7255ドルレベルで一旦上げ渋る可能性もあるが、ゴールド同様底堅い動き。遅ればせながら、米ドル/円もドル安の流れに追随。一時105.11円まで下落。マーケットの噂では104.80円割れにストップがあるとのことなので、逆にいえば一旦104.80~105.00円はサポートになる可能性も。戦略的には豪ドル/米ドルの押し目買い、米ドル/円の戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。