日々是相場 -夕刊-   2020年9月8日(火)
日経平均   23,274.13 円 △ 184.18 円
≪東証一部≫
売買高    10億7,485万株
売買代金  2兆0941億1000万円
値上り銘柄数 1,757 銘柄
値下り銘柄数 344 銘柄
騰落レシオ(25日) 118.29 % △ 0.36 %
為替 1ドル=106.29 円

☆ 市況概況 ☆

昨日の下落を取り返す

 米国市場は休場となったが、欧州市場が堅調となったことが好感され、昨日の反動もあって買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となったあとは手仕舞い売りに押されて上値の重い展開が続いたが、底堅さが確認されると買い戻しも入り本日の高値近辺で前場の取引を終えた。

 昼の時間帯は手仕舞い売りに押されて上げ幅を縮小、後場は売り先行となった。ただ、寄り付きの売りが一巡となると買い戻しも入りいつもの午後のように全く動かない相場となった。ただ、引けを意識する時間帯から買い戻しを急ぐ動きが嵩み、本日の高値を付けるなど売り手控えのなか、買い戻しを急ぐ動きもあった。結局、昨日の下落を取り返すように堅調な展開でほぼ高値引けとなった。

 小型銘柄も再び値動きの軽い銘柄に飛びつくような動きで総じて堅調となった。東証マザーズ指数は大幅高、日経ジャスダック平均は堅調、二部株指数は軟調となった。先物はまとまった売り買いも少なく、SQ(特別清算指数)算出を控えての乗り換え商いや持高調整の売り買いが中心で大きく指数を動かす場面もほとんどなかった。

 買い材料も特にないのだが、空売りの買い戻しを急ぐ動きも出ている感じだ。米国市場次第という事なのだろうが、売られ過ぎ銘柄が買われ、買われ過ぎ銘柄が売られる流れは変わりないものと思われる。買い気に乏しい分、空売りが積み上がり易いということでここからさらに空売りが積み上がるかどうかで相場の方向も決まりそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
相変わらず方向感に乏しい展開となっている。「窓を埋める」という雰囲気でもなく、23,000円台固めとなるのかどうかというところだ。25日移動平均線にサポートされるのかどうかが注目される。

☆ あれやこれやと一言 ☆
予想に反して堅調な相場が続いている。買われ過ぎ銘柄が調整するということで良いのだろうが、ファーストリテイリング(9983)など値持ちの良いものも見られ、先物・オプションSQ(特別清算指数)算出を控えての思惑もあるようだ。

先物とファーストリテイリングやソフトバンクG(9984)の動きが注目されるが、これら買われ過ぎ銘柄は目先の需給以外の買いは入り難くなってくるのだろうから、そろそろソフトバンクGに続きファーストリテイリングも調整となりそうだ。

割安銘柄も戻り一服となっているものも散見されるが、この流れはまだこれから始まるということなのだろう。米国でハイテク銘柄などが売られると日本市場でも一気に買われ過ぎ銘柄の調整となるのだろう。

押し目なのか下落の始まりなのか、いつも悩むところだが、実際に売り買いを考えるのであれば、何度も言うが下落の始まりとして対処しておいた方が良いと思う。SQを機に流れがどうなるかを見極める必要はありそうだ。

Investing.com
日経平均と騰落レシオ(画像=Investing.com)


(提供:Investing.comより)

著者:清水 洋介