日々是相場 -夕刊- 2020年9月9日(水)
日経平均 23,032.54 円 ▼ 241.59 円
≪東証一部≫
売買高 13億6,045万株
売買代金 2兆4180億5400万円
値上り銘柄数 588 銘柄
値下り銘柄数 1,497 銘柄
騰落レシオ(25日) 107.86 % ▼ 10.43 %
為替 1ドル=105.90 円
☆ 市況概況 ☆
米国株安を受けて売り先行、大幅下落
米国株が大きく下落、特に半導体関連銘柄やハイテク銘柄の下げが大きかったことや為替が円高となったことなどが嫌気されて売先行、大幅安となった。ただ、寄り付きの売が一巡となるといったん下げ止まり、さらに戻りの鈍さかから一段安となるも案外底堅い展開となった。
昼の時間帯には後場からの日銀買い期待もあって下げ渋り、戻りを試す動きとなった。それでも戻りも鈍かったのだが、先物の乗り換えの動きから買い戻し先行となって先物主導で戻りを試す展開となり、節目と見有っれる23,000円を超えた。それでも、戻り売りに上値は重いものの、急ぐ動きも見られず、買い戻しが入ってじりじりと値を戻し、23,000円をキープして引けた。
小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って軟調だが底堅さもみられた。先物は持高調整の売り買いと乗り換え商いが中心で、仕掛け的な買いなどもみられたが大きく指数を動かすということもなかった。
米国株安を受けて売り先行となったが、23,000円の節目を意識した動きとなった。米国市場と同様にまだまだ買われ過ぎ銘柄も多く、買われ過ぎ銘柄の修正などから冴えない展開が続くと思われる。下値を試す動きが続き、22,500円、22,000円という水準を試すこともあるのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
25日移動平均線を割り込みかけている。かろうじて下げ渋りとなっているという見方もできるが、75日移動平均線や雲のサポートを確認する場面もありそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
米国株安を受けて売り先行となったが案外下げ渋ったという印象だ。米国ではバブルが弾けたと見てもいいのだろうし、まだまだ日本株も割高銘柄の修正安はあると思う。先物・オプションSQ(特別清算指数)算出までは案外値持ちも良いのだろうが、SQが終わると大きく下押すことになるのではないかと思う。
新型コロナウイルスの問題が特に取りざたされなくなっている感もあるが、ワクチン開発が思うように行かないということで大騒ぎしている向きもある。ワクチン開発でそれほど簡単に新型コロナウイルスの問題解決するということでもないのだろうし、早くても来年からということでは足元の景気はよくならず、買われ過ぎ銘柄はまだまだ買われ過ぎだと思う。
米国でのバブル崩壊となると日本市場でも割高感から売られる銘柄も多くなりそうだ。逆に売られ過ぎ銘柄等は買い直されるのだろうし、バフェット流の買いも見られると思う。ここからは再度低PBR(株価純資産倍率)銘柄に注目だ。
下落の始まりではなく押し目と考える向きも多いと思うが、あとは空売り次第、米国株次第ということだろう。空売りが積み上がれば戻す場面も多くなるのだろうが、戻り売りに押されているうちに本当の下落になるということもありそうだ。
(提供:Investing.comより)
著者:清水 洋介