☆ 株式相場展望 －週報－ ☆ 2020/9/13（日）
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☆ 来週の相場見通し
☆ 米国市場
先週の米国市場は特に売り急ぐ材料が出たということでもなかったが、追加の経済対策が否決されたり、新型コロナウイルスのワクチン開発も遅れそうだという見方もあり、引き続き買われ過ぎた感の強いハイテク銘柄などを中心に手仕舞い売りが嵩んで大きな下落となった。総じて下げ渋りと見えないこともないが、戻りも鈍く、買戻し一巡となったことで調整感が強まっている感じだ。
今週は引き続き冴えない展開となりそうだ。ハイテク銘柄などを中心に買われ過ぎ銘柄の調整は続くものと思われる。ＦＯＭＣ（公開市場委員会）では特に金融政策に変わりはないと思うが、米大統領選挙の思惑で新たな施策を期待する向きも出てくるかもしれない。ただ、それ以外は買戻し一巡となるとさらに特に上値を買い上がる材料もなく、手仕舞い売りが続き冴えない展開となりそうだ。
今週は火曜日に輸出入物価指数やニューヨーク連銀景気指数、鉱工業生産指数が発表され、水曜日には小売売上高、企業在庫売上高、ＮＡＨＢ住宅市場指数が発表される。木曜日は未明にＦＯＭＣ（公開市場委員会）の結果発表があり、ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）の経済見通しが発表される。早朝には国際資本統計（ＴＩＣ）が発表され、夜には住宅着工件数や新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景気指数が発表される。週末は経常収支や景気先行指数が発表になる。
☆ 日本市場
先週の日本市場は週末には買戻しも交えて堅調となったものの、米国株安に連れて総じて冴えない展開となった。ただ、大きく23,000円を割り込むということでもなく、買われ過ぎ銘柄の修正は見られたものの何とか値を保ったという感じだ。積極的に買い上がる材料がないだけに逆買われ過ぎ銘柄に空売りが積み上がり、買戻しが断続的に見られて株価を押し上げた面も強いと思う。
今週の日本市場は米国株式市場次第だが、特に注目される材料もなく、冴えない相場が続くと思われる。９月中間決算をにらんでの売られ過ぎ銘柄の配当取りなども見られて底堅い展開となるのだろうが、買戻し一巡となったものから手仕舞い売りに押されるという状況には変わりなく、目先の需給次第だが、いったん下値を試す動きにないかと思う。日銀の金融政策決定会合も特にサプライズもなく従来の政策と変化は見られないだろう。
今週は月曜日に鉱工業生産指数や第３次産業活動指数が発表され、火曜日は商業動態統計が発表される。水曜日は貿易収支が発表になり、木曜日は首都圏マンション販売が発表になる。週末は全国消費者物価指数（ＣＰＩ）が発表される。日銀の金融政策決定会合が水曜日と木曜日に開催される。
☆ 一目均衡表 テクニカル分析
・NYダウ
ストキャスティックスは底値圏だがＲＳＩはまだ下値余地もあり、25日移動平均線に上値を押さえられながらの調整が続きそうだ。いったん75日移動平均線のサポートを確認するような場面もあるだろう。
予想レンジ 27,000ドル～28,000ドル
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・ナスダック指数
25日移動平均線に上値を押さえられた形で、遅行スパンもローソク足を下回っており、75日移動平均線や雲のサポートを確認することになりそうだ。ＲＳＩはまだ下値余地もあり、下値を試す動きが続くだろう。
予想レンジ 10,000ｐｔ～11,500ｐｔ
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・日経平均
高値圏での保ち合いが続いている。ＲＳＩはまだ上値余地もあるが、ストキャスティックスが高値圏に近づいており、25日移動平均線を割り込み、75日移動平均線のサポートを確認することがあるだろう。
予想レンジ 22,500円～23,500円
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・日経ジャスダック平均
高値圏での保ち合いとなっているが、上値の重さが嫌気されるような場面もあるだろう。ストキャスティティックスも下落が続いており、さらに下値を試すことになりそうだ。
予想レンジ 3,450円～3,550円
→ http://s-pyxis.com/weekly/jas.png
・ドル円
なんとか25日移動平均線にサポートされているが、ＲＳＩやストキャスティックスはまだまだ下値余地もあり、いったん雲の下限までは調整となると思う。「三役逆転」となる可能性もあり、そうなると大きく下落する（円高になる）のだろう。
予想レンジ 104.5円～106.5円
→ http://s-pyxis.com/weekly/dy.png
（提供：Investing.comより）
著者：清水 洋介
