一昨日はナスダック株が独歩高でクローズ。ただ、日経はマイナスでスタート、その後持ち直しましたが、わずかなプラスで昨日は引けています。TOPIXは0.2%のプラスでした。上海/深セン株は0.7%のマイナス、香港は変わらずでした。オーストラリア株は1%の上昇、ニュージーランドは0.4%の上昇で引けています。

ヨーロッパ株はFOMC直前で方向感なくまちまちな動きで終了しています。ドイツDAXは0.3%、フランスCACは0.1%プラス、英国FTSEは-0.4%、スペインIBEXは1.1%プラス、スイスは0.3%プラスで引けました。米国株はFOMCまでは大きくプラスで推移していましたが、FOMC発表後のパウエル議長のフォーワードガイダンスの変更発言と長期金利の上昇でドルが上昇、株価は売られて引けています。ダウが0.1%プラス、S&Pは0.5%のマイナス、ナスダックは1.3%のマイナスで引けました。カナダは0.8%のマイナスでした。

VIX指数(恐怖指数)は底堅く推移後若干上昇して26.0で終了しています。株価はまだすんなりとは上昇には向かわないでしょう。

貴金属マーケットでは銀は変わらず、金は少し買われています。金については中長期的なダウントレンドが6週間前に始まったと考えていますが、テクニカルには50日移動平均がサポートとになっており、8/12の急落後の売りのフォローも限定的で、8/12の安値1874ドルをトライもしていませんので、もう一度高値を更新する可能性はまだ残っています。短期的にはまだ上がるでしょう。

10年長期金利はパウエル議長の発言中から上昇して一時0.7%を越て、0.695%で引けています。10年金利は中長期的には上昇トレンドに入っていると考えられます。原油価格はハリケーン "サリー"の接近で生産がストップしていることに加え、EIA在庫が予想に反して4.4百万バレル減少したことで、5%も上昇しています。しかし、原油市場はすでに下落トレンドに入っていると思われます。

今朝のFOMCでは、FFレートは予想通り据え置きの0~0.25%。追加の量的緩和策はありませんでしたが、フォーワードガイダンスでは前回の2022年末までのゼロ金利政策維持の期間を2023年末まで延長。パウエル議長の記者会見中からドルは買われ、ドル円は日経先物の頭が重く104.80円まで売られました。ドルストは売られましたが、ポンドがドルと円以外では最も強い通貨になっています。本日はBOEの決定会合です。ポンド円は直近の安値(100日の移動平均線)を切ると、このまま長期間にわたって下落する下降トレンドにはいりそうです。(提供:Investing.comより)

著者:杉田 勝